「句読点」を意味する文法用語「Punctuation」(パンクチュエーション)。

日本人が英文を読み書きする際に、句読点を意味する文法用語「Punctuation」の意味をそれほど意識することは多くないかもしれません。
しかし、ハイフンやダッシュは同じ横線のマークなので混同しがちであったり、コロンとセミコロンの違いを間違えると全く違う意味の文章になってしまいかねません。

今回は英文でとてもよく使われる4つの代表的なPunctuationをご紹介いたします。

1. ( . )→period(ピリオド)

日本語の文章の終わりに「。」を付けるのと同じく、文章の切れ目に打ちます。
使い方に関して日本語と英語の少し異なる点は、次の文が続くときはピリオドと次文の先頭の間に1スペース(半角1文字分)を設けます。

また、以下のように単語の省略形と合わせて用いられることもあります。
Mr.(敬称 Mister の略式)
St.(Street 道の略式)
Mt.(Mountain 山の略式)
Vol.(Volume 〜巻の略式)

 

2. ( , )→ comma(コンマ)

英文を読みやすくする為に必須であるコンマは、文節と文節の区切りや接続詞の後に使う読点です。

When I arrived at the hotel, she already checked in the room. – ホテルに到着したとき、彼女は既にチェックインしていました。

I like Sushi, Yakiniku, and Tempura. – 私はお寿司と焼き肉と天ぷらが好きです。

英語のカンマは、日本語の読点「、」の意味だけでなく、下記のように文の要素を囲い込んで区別する()カッコのような形でも使われます。

I’m going to Okinawa, the most southern prefecture in Japan, with my friends. – 友達と沖縄(日本で最も南にある都道府県)に行きます。

 

3.( : )→ colon(コロン)

例を示す、補足説明、引用、強調したい場合、英文ではコロンを使用します。
コロンの前と後に続く文が、内容的にイコールとなっていることが原則です。ピリオド同様、コロンの後ろにも半角スペースを入れることをお忘れなく。

・例を示す
She likes listening to many different types of music: jazz, classic, J-pop, and K-pop. – 彼女はさまざまな種類の音楽を聞くことが好きです。(さまざまな種類の音楽とは、)ジャズ、クラシック、J-pop、K-pop」

箇条書きのようにコンパクトであり、見やすいですよね。

・補足説明
I love surfing for the following reasons: it makes me happy, allows me to relax, and refresh. – 私は以下の理由でサーフィンが大好きです。(以下の理由とは、)幸せにしてくれるから、リラックスができ、そしてリフレッシュできるから。

・引用
My father always talks about practice methods when I practices the guitar: ” Pay attention to the details!” – 私の父は、私のギターの練習の仕方についていつも言い聞かせられる。「細部にも注意を払うように!」と。

コロンを使用してセリフを挿入することにより、文全体をスッキリとさせる事ができます。

・強調
Only one student from the school has been nominated for the piano award: me. – その学校からたったの1人だけピアノアワードにノミネートされました。(それは、)私です。

4.( ; )→ semicolon(セミコロン)

セミコロン(;)=接続副詞となります。よって、前後の文が同じトピックについて述べられている必要があります。

Exercising is a good way to lose weight; besides, it also helps to build strong bones and muscles. – エクササイズは減量の良い方法です。それに、強い骨と筋肉をつくるのに役立ちます。

Playing the piano once made me bored; now it makes me happy. – ピアノを弾くことはかつては退屈でしたが、今ピアノは私を幸せにしてくれます。

上記例文の場合、「ピアノを弾くこと」が前後の文の同じトピック内容となります。
前後の文に関係性がない場合は、セミコロンで繋ぐことができません。

 

まとめ

英語の句読点は、ビジネスシーンでは勿論、TOEFL、IELTS、英検®︎、TOEIC、など英語4技能試験の英文でも気を付けておきたいものです。

単なる記号という以上に構文の作成だけでなく、文章を読み進める速度(リズム)、さらに文章のニュアンスにも影響を与えるものであり、英語を理解する上でとても重要な働きをしています。
それぞれの役割や使い方をしっかりと意識し、小さな変更であっても間違った意味にならないように注意することが大切です。