「多読・多聴」で効果的と言われている「narrow reading / narrow listening」という学習アプローチとは?
英語を読む・聞く力を養い、語彙力を身につけるために、「多読・多聴」が効果的だと言われます。とにかく、たくさん英語を読むこと・聴くことが重要です。
今回は、その「多読・多聴」で効果的と言われている「narrow reading / narrow listening」という学習アプローチについてご紹介します。
narrow reading とは、背景知識がある特定のテーマや、同じ作家による英文を多く読む手法のことで、効率的に単語を習得するのに有効とされています。(Krashen, 1981)
以前英単語を習得するには12回単語に触れる必要があるという研究結果をご紹介したように語彙の習得には単語に複数回触れる必要がありますが、一つのテーマ内では同じ語彙が繰り返し使用されていることが多く、また、同じ作家が書いた文章では使用されている表現が似通る傾向にあるため、 語彙・表現を効率的に習得することができます。narrow reading理論を応用したnarrow listeningも同様に有効とされています。(Krashen, 1996)
一つのテーマについての題材を使って十分に学習に取り組んだら、次はそのテーマに関連した別テーマの題材を使い、同様の取り組みを行うようにするのがおすすめです。そうすることで、無理なく段階的に語彙知識の幅を広げていくことが可能です。
語彙力の強化にはnarrow reading / narrow listeningを行い、同じ語彙に繰り返し触れることがおすすめです。
まとめ
「narrow」は、日本語で「狭い」という意味ですが、ここでは「特定のテーマに絞って」という意味になります。「narrow reading」と「narrow listening」は「読む・聞く・観るトピックを特定のものに絞ることで、同じ語彙に繰り返し触れ、語彙力をアップさせる」テクニックです。これを機に、「narrow reading」と「narrow listening」を学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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