4つのポイントを押さえてリーディング・リスニングの学習成果を最大化!
皆さんは英語学習において、インプットをしっかりと行っていますか?一般的にはインプットというと「情報を取り入れること」を差しますが、英語学習者の中では「情報を記憶すること」の意味でインプットという表現が使われているかと思います。第二言語習得論の大原則では「大量のインプットと少量のアウトプット」により使える英語が身につくと言われているのですが、聞いたことはあるでしょうか。ここでいうインプットとは「読むこと・聞くこと」、アウトプットとは「話すこと・書くこと」を差します。学習成果を上げるために最も多くの時間が必要になるであろうインプット(読むこと・聞くこと)のポイントをおさえることで効果的な学習を実践していきましょう。
リーディング・リスニングの学習成果を最大化するために意識したいポイントは以下4つあります。
(1) 知っている単語の割合
95~96%が知っている語であれば文脈から自然に語彙を学習することが可能になります。
知っている単語の割合が上記以下であれば内容理解もままならないため、文脈から効率的に単語を習得することは難しいです。
スパトレでは初回テストでご自身のLexile指数※1を判定いたします。提示されたLexile指数の本を選択いただけば、単語レベルがフィットした本を簡単に選ぶことができます。レベルにあった本を読むことが言語習得の近道です。
(2) 内容についての背景知識があること
日本語であっても背景知識(予備知識)がないものであれば、意味がわからないことがありますよね。意味がわからなければ英語を習得の効果が低いので背景知識があるものを選ぶことが大切です。
また背景知識さえあれば、不明箇所の推測ができます。推測し、あとで意味を確認することは語彙を増やしていく上で効果が高い(Potts & Shanks, 2014)ので、その点においても背景知識があることが重要です。
(3) 同じ文を複数回読む・聞く
文脈から自然に単語を習得するには同じ単語に複数回(目安として12回以上)接することが必要であるといわれています(Nation, 2014)
頻度の低い単語はごくまれにしか文章中に出現しないため、同じテキストを何度も読み、聞くことで文脈中で同じ単語に複数回触れることができ、単語の習得が促進されます。
(4) モチベーション高く取り組める内容
1. 自分の学習目標を達成するのに必要なもの
2. 興味があってすすんで情報を得たいもの
3. 自分自身に関するもの
であればモチベーション高く学習に取り組むことができます。
上記のテーマであれば、同じテーマの違う種類の英文であっても読むこと・聞くことが苦になりません。
同じテーマを扱う英文であれば、同じ単語に複数回触れることが比較的容易にできます。
知っている単語のレベルがあがってきたら、シリーズものの英語のテレビ番組を継続して見ることも同じ単語が複数回繰り返されるので効果があります。ただし、意味が理解できないもの、結局日本語字幕に頼ってしまい英語から意味を取ろうとしなくなってしまうようであれば、学習効果はあまり期待できませんので必ず英語で意味を理解しようとすることを忘れないでください。
※1 Lexile指数とは
アメリカのMetaMetrics®社が開発した「読解力」および「文章の難易度」を示す指標です。 世界165か国以上で活用されているほか、アメリカでは、小学3年生~高校3年生の約半数が、英語能力テストの結果とともにLexile指数の判定を受けています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英語は習得までに時間がかかるものですが、効果的な方法を意識することで成果が出るスピードを上げ、継続のためにも楽しみながらチャレンジしてみてください!