日本では十二支の干支がよく用いられていますね。12の動物に当てはめた干支・十二支は私たち日本人にとってはとても身近なものですが、干支のことを知らない外国人に英語でどうやって説明すれば良いのでしょうか?
今日は十二支に関する英語表現やフレーズをご紹介します。
英語で干支・十二支は何て言う?
干支は、中国の殷の時代に使用された暦が現代の干支のもとになっています。
それが日本に伝わって来たことで、日本でも干支、また十二支が取り入れられました。
干支、あるいは十二支を英語では、“The twelve zodiac signs in Chinese astrology”又は”Chinese Zodiac”と表現されます。もともと“zodiac”という単語は12星座を意味する単語として用いられ、これが十二支の概念に当てはめられました。
干支それぞれの動物を英語で何と言う?
十二支の動物はそれぞれ英語で何というのかご紹介します。
子
ネズミはrat、またはmouseですが、ratはドブネズミ、mouseは小柄なネズミのことです。ミッキーマウスはmouseで、ratではありません。mouseと教えてあげた方が可愛いイメージになるかもしれませんね。
丑
ウシは色々な種類があります。主なところでは、cow(乳牛・雌牛)、cattle(家畜牛)、bull(去勢してない牛)、ox(去勢している牛)です。牛車に使われているのはox、闘牛などに使われている攻撃的なウシはbullというイメージがあるようですが、一般的にはoxを使っている場合が多いようです。
寅
トラはtiger。エネルギッシュで力強いイメージから、非常に人気の高い動物です。
卯
ウサギも色々な言い方があります。rabbitが最も一般的ですが、野ウサギはhare、子ウサギはbunny、ヨーロッパのうさぎはconey(アメリカ人から見た言い方)です。
辰
龍はdragonと訳されますが、東洋と西洋では少しイメージが違ってきます。東洋での龍は水のシンボルですが、西洋におけるドラゴンは火のシンボルです。伝説の中でも龍の存在は、アジア諸国では(怒ると災害をもたらすことがありますが本質は)善、ヨーロッパでは悪です。そのため、chinese dragonまたはEast Asian dragonと紹介し、良いイメージを説明すると良いでしょう。
巳
ヘビは英語でsnake、serpentです。聖書ではイブをだましてりんごを食べさせた様子が描かれていることから、狡猾さをイメージすることが多い動物です。ですので、「あなたは巳年です。」と言われて良い印象を持たない人もいるかもしれません。アジアでは決して悪いイメージだけではないことを補足した方が良いかも知れませんね。
午
ウマはhorse。乗用や農耕に利用され、古くから人とともに生活してきたウマは、どこの国でも愛されている動物です。work like a horseでがむしゃらに働く、eat like a horseで大食いであるという意味なので、力が強く男性的なイメージがあるのかもしれません。
未
ヒツジはsheep。中国で「未」はヒツジではなく、ヤギを表しますが、英語のgoat(ヤギ)にはあまり良いイメージがありません。聖書にヒツジとヤギを分ける(separate the sheep from the goats)という表現がありますが、これは善人(ひつじ)と悪人(ヤギ)を分けるという意味です。そのため、未は、sheepと紹介するのが良いでしょう。
申
サルはmonkey。人より劣る動物として嫌がる人も少なからずいるようですが、人に近く、賢い動物です。絵本やアニメで人気の「おさるのジョージ(Curious George)」にも、すばしっこくて器用で可愛らしいイメージがありますね。
酉
ニワトリは、日本では雌雄を区別しませんが、英語では雄鶏をrooster、雌鶏をhemと言います。どちらで表現しても構いませんが、やはりトサカが綺麗なroosterの方がかっこいいイメージがあるのでないでしょうか。
戌
イヌはdog。人間とともに暮らし始めた最初の動物といわれ、ペットの代表格であるイヌは、世界中に愛好家がいます。犬が好きな人は戌年だと分かると特に喜ぶかもしれませんね。
亥
イノシシはwild boar、または boarです。中国では猪は豚と同意語なので、pigと紹介されることもありますが、やはりイノシシの方が野生的なイメージで好感度が高いのではないでしょうか。
英語で干支や十二支の説明
外国人に干支を紹介したり、生まれた年から干支のどの動物に該当するのか教えてあげたりする時にどんな表現をすれば適切なのか確認していきましょう。
・This is the year of the Tiger in the Chinese astrology.
今年の干支は寅です。
・Next year is the Year of the Rabbit.
来年は卯年です。
・I was born in the Year of Monkey.
私は申年生まれです。
・This year is my sign in the Chinese zodiac.
今年の年男です。
・We were born in the same sign in the Chinese astrology.
私達は干支が同じです。
・In what year were you born? – So, it is the Year of Dog.
(西暦)何年生まれですか?‐それなら戌年だね。
・It is said that the man who was born in the Year of the Ox is hard-working and gentle.
丑年の人は勤勉で穏やかだと言われてます。
・The twelve zodiac signs in Chinese astrology make a circuit by 12 years.
干支は12年で一周します。
・The twelve zodiac signs in Chinese astrology are represented by the 12 animals.
The order is as follows; the Mouse, the Ox, the Tiger, the Rabbit, the Chinese Dragon, the Snake, the Horse, the Sheep, the Monkey, the Rooster, the Dog, and the Boar.
(干支は12の動物で表されます。その順番は、ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシです。)
・According to a folk tale, the order of the twelve zodiac signs was decided by which animal gave its new year’s greetings to the God first.
昔話によると、神様のところに新年のあいさつに来た順番で、干支の動物が決められました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本の文化に関する知識を英語で説明できるようになると海外の人との会話が弾み、より知識も広がっていくと思います。是非今日ご紹介した干支・十二支について調べてみて、英語で話せる練習をしてみるといいですね!