『誰』という疑問詞Whoですが、”Who are you?”は実は結構な失礼フレーズであることをご存知ですか?
日本語で言えば「あんた誰?」くらいの勢いです。知らない人に失礼なことをされて、よほどイラッとしたシチュエーションで使うかどうか…というような言い方なので、基本的にはNGな言い方です。
今日は、相手が誰かわからない時に失礼のないように尋ねるには何と言えば良いのかをご紹介します。
“Who are you?”は「あんた誰?」
第三者が誰であるかについて聞く際は、疑問代名詞と人称代名詞で “Who is she?”, “Who is he?”, “Who are they?” などのように言えます。
ただし、一つだけ例外があり、このパターンで使ってはダメな代名詞は “you” です。
意外なことですが、面と向かってでも電話でも、相手に “Who are you?” と尋ねるのは失礼とされています。
この “Who are you?” フレーズは主に口論のような場でよく使います。
もし私が “Who are you?” と言えば、ちょっと身構えた気持ちで、相手を信頼できるかどうかまず分析したい、というようなニュアンスが入っています。
ただ相手のことを知りたい、という時に”Who are you?” は使ってはいけません。
正しい「どなた様ですか?」の言い方
それでは、正しい「どなた様ですか?」とはどのように言えば良いかご紹介します。
1.相手の人に面と向かって確認する場合
“What’s your name?”「お名前は何ですか?」と言うフレーズを使うのは普通です。
自分の名前を先に名乗って “My name is…”(私の名前は…)で始めることでも良いです。これに続けて “And you are…?” と聞けば、たいていの人が答えてくれるでしょう。
2.電話の場合
電話の相手がわからない時、話している相手が身元を明らかにしてくれるように尋ねたい場合は以下のフレーズがお勧めです。
“Who am I speaking to?”
“Who’s calling, please?”
“May I ask who’s calling?”
もう少し丁寧にしたいのなら、 “I’m sorry” で始めましょう。
“I’m sorry, may I ask who I’m speaking to?”
3.インターホンの場合
インターホンが鳴り、「どちら様ですか?」と尋ねる場合には”Who’s this, please?”というのが良いでしょう。
名前が聞き取れなかった時は、”I’m sorry, I couldn’t catch your name.”などと言えばもう一度名乗ってもらえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
“Who are you?” は、英語のネイティブにとって特有の否定的なニュアンスを持っているため、
フレンドリーなムードを保つには絶対に避けた方が良い表現です。相手に失礼のないフレーズを覚えておきましょう。