あなたは「would」と「used to」の違いについてご存知ですか?
これらはどちらも過去の習慣を表す際に用いることができますが、微妙なニュアンスの違いがありそれぞれ使い分ける必要があります。
今回はこの「would」と「used to」についてそれぞれご紹介いたします。
would / used toの圧倒的な違い
・would:過去の”不規則”な習慣(昔は〜したものだ。※今は言及しない)
・used to~:過去の”規則的”な習慣(昔はよく〜したものだ。が、今はしていない)
「would」は過去の習慣を表現することだけでなく文面によって様々な意味に変化しますが、今回は「(過去の不規則な習慣)〜したものだ」として用いられる場合についてご紹介いたします。
「used to」も「would」と同様の意味ですが、両者の圧倒的な使い方の違いは「現在を言及するかしないか」です。
「used to」を用いることで、「現在はやっていない」というニュアンスが出ます。
以下、例文を見てみましょう。
I used to drink coffee, but I don’t like it any more.
(コーヒーをよく飲んでいましたが、今は好きではありません。)
I used to live in Tokyo.
(以前は東京に住んでいました。<今は住んでいない>)
You used to be at the park near my house.
(あなたは家の近くの公園にいつもいた。<今はいない>)
状態動詞とくっつき、状態・習慣・事実を表します。
客観的に表現する際に過去との比較をし、「今は違う」ということを表現することができます。
wouldは動作動詞のみ使用可能
「would」は、「I would go fishing.(釣りによく行った。)」のように「動作」の動詞と相性が◎です。
過去の習慣をあらわす場合、「would」の次にくる動詞は”動作動詞”のみです。
一方、「used to」のあとには”動作動詞”または”状態動詞”、どちらかがきます。
「use to」は過去と今が比べられていて、今はしてないけど「昔はね」というニュアンスが込められていますが、これを表現できるのは「used to」です。
「would」も「そうだった」と過去の習慣を表しますが、「used to」のような現在とのコントラストは意識されません。つまり、「would」を用いた場合、「今はどうなのかはわからない」のですね。
I would often play tennis when I was a kid.(子供の頃よくテニスしていたな。)
このようにwouldは自分の過去を振り返るときによく使われます。
まとめ
今回は「would」と「used to」の違いについてご紹介いたしました。
英語の助動詞は”話手の気持ち”を、動詞は”客観的な事実”を表します。
「would」と「used to」、どちらも過去の習慣を表す際に用いることができますが、それぞれ今を意識しているかいないかでニュアンスの違いがあるんですね。あなたも是非この機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。