「use to」と「 be used to」。どちらも超頻出のイデオムですが、これら2つの意味は全く異なるものであるということをご存知でしょうか。
どちらも大変便利なフレーズですが混合してしまっている方も少なくないはず。
今回はこの「use to」と「 be used to」についてご紹介いたします。
use to ~
意味は、「昔は~したものだ、~する習慣だった」となります。
~の後は動詞の原形を用います。
以下、例文を見てみましょう。
She used to be a singer.(彼女は昔は歌手だった)
I used to play on a baseball team. (昔は野球チームでプレイしていた)
There used to be a movie theater in this town.(昔はこの町に映画館があった)
【過去形:used to ~との違い】
過去のある一定の期間を示し、現在はその状態でない、またはその行動をしなくなったことを表します。
以下、例文を見てみましょう。
①We went to the restaurant.(私たちはそのレストランに行った)
②We used to go to the restaurant.(私たちは昔はそのレストランに行ったものだ)
①の過去形では「過去にレストランに行った」という事実のみを表しています。
②では「昔はよく行っていたが、今は行っていない」というニュアンスが含まれます。
be/get used to~
意味は、「~することに慣れている」となります。
~の後は名詞もしくは動名詞を用います。
He is used to taking care of kids. (彼は子供の世話に慣れている)
They are used to spicy foods. (彼らは辛い食べ物に慣れている)
A: How’s your new job?(新しい仕事はどう?)
B: I think I’m getting used to it. (だんだん慣れてきたと思う)
受け身の場合もあるので注意
中には「use」の受動態「be used」として使われている場合もあります。
This tool will be used to fix a car.(この工具は自動車修理に使われている)
This park can be used for a wedding ceremony.(この公園は結婚式にも使われている)
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「use to」と「 be used to」についてご紹介いたしました。
今回ご紹介した内容をまとめると以下の通りです。
①use to ~(昔は~したものだ、~する習慣だった)
②be used to~(~することになれている)
(③受動態)
一見似たように見えますが、意味は全く異なりますので注意が必要です。
いずれの表現も超頻出で一度覚えてしまえば大変便利な表現ですので是非この機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。