あなたは、「もの」「こと」を表現する際に英語でどのように表現しますか?
「thing」?もちろん正解です。この「thing」は「もの」「こと」として何気なく用いられることも少なくありません。
しかしこの「thing」、実は知っておくと大変便利な多くの使い方が存在します。今回は、この「thing」についてご紹介いたします。
「もの」「こと」
「thing」は形容詞などと組み合わせることで簡単に表現の幅を広げることができます。
This is the next big thing.(これは次に流行るものです。)
I was wondering the same thing.(私も同じことを考えていたところだよ。)
「things」 + to不定詞
「thing」の複数形「things」とto不定詞を用いて以下のように用いることができます。
things to eat 「食べるもの」
things to do「すること」
I buy things to eat and drink at that store.(私はあの店で食べもの、飲みものを買います。)
「the first thing someone does is ~」
「the first thing someone does is ~」で「(人)が最初にすることは~である」という意味になります。
When I get up in the morning, the first thing I do is take a shower.(私が朝起きて一番にすることは、シャワーを浴びることです。)
Saying is one thing and doing is another.(口で言うのと実行するのは別のことです。)
This is the best thing that ever happened to you!(今回のことは、あなたにとって最高の出来事ですよ!)
「〇〇 is my thing.」 /「〇〇 is not my thing.」
「〇〇 is my thing.」 で、「〇〇することは私の好み(得意)であることです。」という意味になり、それに「not」を付けることでこれの否定形として使うことができます。
好きな事や苦手なことを表現できるのでとても便利です。
Learning languages is my thing.(言語学ぶのが好きです。)
Cooking isn’t my thing.(料理苦手なんです。)
Being funny’s your thing.(おもしろいというのはあなたの特権だよ。)
「Here’s the thing. / The thing is 〇〇.」
「Here’s the thing.」で、「これが重要なことです。」「これがポイントです。」という意味になります。
「The thing is 〇〇.」で、「大切な事、重要なのは、要は、問題は、〇〇です。」という意味になります。何か大切なことを言いたい時に用いる表現です。
Here’s the thing, ~.(実はね、~)
You see, the thing is that ~.(つまり、~)
That’s the thing about ~.(それが~の問題です。)
That’s the thing.(それが問題です。)
「Sure thing.」
「Sure thing.」で、「もちろん。」という意味になります。このフレーズは、「Of course.」に言い換えることも可能です。
この「Sure thing.」は快く何かを受け入れる時に用いることができるとても気持ちの良い返事です。何か頼まれた時などに是非使ってみましょう。
「just the thing」
「just the thing」で、「ぴったりの物、ちょうどいい物」という意味になります。
欲しいもの、探していたものに対して、ピッタリの表現です。
I have just the thing for you.(あなたにちょうどいい物があるよ。)
「do my thing」
「do my thing」で、「自分のやりたいことをする、自分の思った通りに行動する」という意味になります。
「好き勝手に行動する」といったニュアンスがあり、これに「own」をつけると「自分身勝手な」「自分自身のための」というようにより強調された表現になります。
「First thing / the Last thing」
「First thing」で、「まずは第一に」という意味になり、「the Last thing」で「最後にすること」という意味になります。
First thing first.(大事なことをまず初めにする。)
First thing in the morning(朝一で)
「There’s no such thing as…」
「There’s no such thing as…」で、「~なんてものはあり得ない」という意味になります。
「There’s no such thing」 の最後の「as」は、「~のような」を表現します。
There’s no such thing as easy money. (そんなに簡単にお金を稼げるということはあり得ません。)
「Make a thing of it」
「Make a thing of it」は、「騒ぎ立てる、大事(おおごと)にする」という意味になります。
I don’t want to make a thing of it.(大ごとにしたくないんだ。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、「thing」の様々な使い方についてご紹介いたしました。
普段何気なく使っている「thing」ですが、実はこんなにも多くの便利な表現が存在するんですね。
今回ご紹介した表現以外にとどまらず、様々な用法があるこの「thing」。上手に使いこなせるようになっておくと大変便利です。是非あなたもこの機会に「thing」をマスターしてみてはいかがでしょうか。