英語の”that”と聞いて、みなさんはどんな使い方や意味を思い浮かべますか?今回は英語の”that”の使い方を「代名詞」「形容詞」「接続詞」「関係代名詞」の4つの用法に分けてご紹介します。
「代名詞」
「代名詞」というのは「具体的な人や物の名前の代わりに使う言葉」です。「会話の中で1度出した名前」や「あえて名前を出さなくても相手と自分が分かっているもの」などに使います。「代名詞」は名詞の仲間なので、名詞が置ける場所で使うことができます。文の要素でいうと「主語」「目的語」などです。
・Can you see that? 「あれが見えますか?」
「形容詞」
「形容詞」の「that」の意味は「あの」「その」などです。離れたものを指すときや直後の名詞に以前に述べたことや周知されている内容であることを示します。「that」が「あの」や「その」という意味で直後の名詞のみに係っていれば「形容詞」の「that」であると判断できます。
「接続詞」
接続詞の「that」には名詞節を導く「that」と副詞節を導く「that」があります。代表的なのは、「that S V …」のかたまりが名詞のかたまりになっている名詞節の場合です。「〜すること」と訳し文章全体の目的語になります。このときの「that」は省略されることが多いです。
副詞節には、「so that S canなど …」として「SがVできるように」の表現や「so 形容詞または副詞 that S V …」という形で「とても〜なので…だ」という表現もあります。
この2つを判別するポイントは、「that + S + V …」の部分が意味に過不足なく完結できているかどうかです。関係代名詞の場合は不足する語が「that」の直前に位置します。
「関係代名詞」
関係代名詞として“that”が使われている場合、その後の文章は単独では成り立ちません。例えば 、
・I know the boy that is walking with a dog.「私は犬と歩いているあの男の子を知っています。」
こちらの文章では、thatの後の文章「is walking with a dog」だけでは文章は成り立たないですよね。“that”の後の文章は、“that”の前の名詞について詳しく説明しています。この例文で言うと“the boy”がどんな男の子なのかを明確にしています。
もう1つ例文を分解してみましょう。
・This is the best book. / I have ever read. 「これは最高の本です。」/「私が読んだことがある。」
これは和訳ではちょっとわかりづらいかもしれませんが、こちらも“that”の後の文章はこれだけでは成り立っていません。I read.「私は読む」、この文章には「何を」という部分がないので、これだけでは成り立っていません。文法的に見ても、readは他動詞であるため、後ろに目的をとらなければならないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は”that”の使い方を「代名詞」「形容詞」「接続詞」「関係代名詞」の4つの用法に分けてご紹介いたしました。「接続詞」と「関係代名詞」の”that”は文章としてはとても似ているので、なかなか違いがわかりにくいですが、とても重要な文法の1つなので、覚えておいてくださいね。