皆さんは『シラブル』という言葉を聞いたことがありますか?
シラブルは日本語で「音節」といいます。
学校で学ぶ英語は「読み・書き」が中心で会話を上達させるための教育があまりなされてきませんでしたが、英語を話す上でシラブルはとても重要です。
今回は会話が上手になるために必要なシラブルについてご紹介します。
シラブルって?
シラブル(syllable)は「音節」です。連続する言語音を区切る分節単位の一種のことを指します。
1音で発音されるまとまりです。単語を「発音」の観点で分割した場合の最小単位、ともいえます。
シラブルは母音を1つだけ含みます。ただし、これはあくまでも発音上の話で綴りとは必ずしも一致しません。
子音も1つとは限らず、複数の子音を含む場合が多々あります。
シラブルを理解することで英語独特のリズムを身につけることが出来るため、リスニング力・発音・伝わる話し方が上達します。
シラブルを構成する要素
シラブルを構成する文字の組み合わせは、大体決まっています。
- 母音(a、e、i、o、u、y)
- 子音+母音
- 母音+子音
- 子音+母音+子音
たとえばsyllable(シラブル)という単語は、「syl・la・ble」という3つのシラブル(区分)に分けることができます。
1つのシラブルで1音になるため、シラブルという単語は3音構成となります。
シラブルは、記号「・」によって区切られます。
英語辞書にもシラブルの表記が載っているので確認してみてください。
例:
performance(パフォーマンス) / pərˈfɔːrməns /
➡ per・for・mance(パァ・フォァ・マンス) ➡ 3シラブル
preview (プレビュー)/ˈpriːvjuː/
➡ pre・view(プレ・ビュー)➡2シラブル
シラブルの区切り方
1:子音が続くときには区切る
シラブルの構成要素には子音(C)が続くものはありません。基本的には、子音を切り離すような形でシラブルを分けます。
例:
object (ob・ject)
doctor (doc・tor)
2:接頭辞・接尾辞で区切る
接頭辞や接尾辞が含まれる単語は、その前後で区切ります。接頭辞はim-やre-などがその代表です。接尾辞は単語の後ろにつく要素のことで、-ableや-ness、-ingなどが当たります。
例:
working (work・ing)
endless (end・less)
3:短母音(short vowel)
子音が母音に挟まれている場合、1つ目の母音が短母音なら挟まれた子音は区切らずに1つ目の母音のシラブルに含めます。
例:
metal(met・al)
liberty (lib・er・ty)
4:長母音(long vowel)
子音が母音に挟まれている場合、1つ目の母音が長母音または二重母音なら挟まれた子音は1つ目の母音と区切って別のシラブルに含めます。長母音は「アルファベットの名称」と捉えておいてよいでしょう。「a」を /eɪ/ と読み、「u」を /júː/ と読む読み方です。
baby(ba・by)
local(lo・cal)
5:二重母音
二重母音は母音が2つ連続して2音の区切りがないものを指します。音の区切りがないため二重母音は別々のシラブルに区別せず、1つのシラブルとして扱われます。
oo-(book、smooth)
-ee- (leer、pi・o・neer)
-ou- (loud、ground)
6:連母音(hiatus)
母音が連続すると二重母音になりますが、音が明らかに異なる場合は連母音となり、シラブルは別々に区切ります。
situation (situ・a・tion)
7:サイレントeは母音とカウントされない
サイレントeはシラブルを区切るときの核となる母音には含みません。綴りにはeとあるのに発音されないeのことです。
cake
make
rope
stone
まとめ
いかがでしたか?
シラブル数と強勢アクセントが英語独特のリズムの基本です。シラブルを意識して英語を話せば、自然と英語のリズムで話せるようになります。
正しいリズムで話すことができれば、会話の途中で聞き返されることも少なくなるはずです。
英語のリズムにのって、スムーズな会話を楽しめたら素敵ですよね。
自分が話せるようになれば、リスニングもぐっと聞き取りやすくなるはずです。
参考になれば幸いです。