学生時代に好きだった・嫌いだった教科は何でしたか?

日本では当たり前だった教科は海外では教えられていなかったり、海外では存在する教科が日本の学校では教えられていなかったりと学校で習う教科には国によって様々です。

今回は日本とアメリカの教科の違いについて取り上げます。

 

小学校(Elementary School)の教科について

アメリカの小学校の教科は大きく分けて2種類あります。

一般科目/Core Subjects

1つ目がCore Subjectsと呼ばれる一般科目です。

Reading(読み)、Writing(書き)、Math(算数)、Science(理科)、Social Studies(社会)がこれにあたり、日本でいう「5教科」のようなものですが、これらは日本と共通の教科が多いですね。

日本では国語は1つの教科として扱われますが、アメリカではReading(読み)とWriting(書き)の2つの教科に分けられており、これらの2教科をまとめて、Language Artsを呼ぶこともあります。

専門教科

2つ目が専門科目と呼ばれる科目ですが、PE(体育)、Music(音楽)、Art(図工)、Library(図書)等があります。家庭科や道徳の教科はアメリカにはありません。調理実習や裁縫などの実習がないのはちょっぴり残念ですね。

また、最近は日本でも小学校から外国語(英語)の教科が追加されましたが、アメリカでも多くの小学校で外国語教科としてスペイン語が教えられています。

 

中学校(Middle School)・高校(High School)

中学校以降は授業のシステムそのものが日本と大きく変わってきます。

アメリカでは日本の大学のように生徒毎に個別の時間割が組まれ、毎時間先生ではなく自分が教室を移動して授業を受けます。このシステムのおかげでレベルに合わせた(Regular や Honor*、または Regular や AP/IB* など)クラスを受講したり、豊富な選択科目から好きな科目を希望することが可能になっています。

中学校以降の教科は必修科目と選択科目に分かれます。アメリカでは国共通の教育システムは存在せず、州や地域ごとに若干の違いがありますが、主に数学,国語,理科,科学,社会,公民が必修科目とされていることが多いです。

選択科目の多さ

アメリカの学校の教科で特筆すべきところが選択科目の多さです。

選択科目には演劇,音楽,美術,技術,ジャーナリズム,外国語(スペイン語,フランス語,ドイツ語,日本語等),家庭科,コンピューター, リーダーシップを学ぶ授業等があります。また、地域のボランティア活動等も単位として認められることもあります。

選択肢がたくさんあって迷いそうですね。

*Honor, AP/IB … 日本でいう選抜クラスのようなハイレベルの授業のこと。レベルの高い大学へ進学するにはこれらの授業を修了していることが条件のところも多い。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

国の数だけ、学校で習う教科やシステムにも違いがありますので、興味のある国があれば調べてみるとおもしろいかもしれません。