今からでも間に合う英語学習!「年齢を重ねることが悪い影響を与える」というのは嘘
これから英語学習を始めようと思っている一方、大人になった今からでは遅いのではないか、と不安を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ご安心ください!大人になってからでも英語習得は十分に可能です。
今回は、そんな不安をお持ちの方に向けて、英語学習における年齢の影響についてご紹介させていただきます。
外国語学習は年齢が若いほうが有利だと思っている方が多いのではないでしょうか。
たしかに、第二言語習得研究では年齢の影響は少なからずあるという意見は、研究者の間で一致しています。
また、なかには個々の言語には臨界期(例えば、発音をネイティブのように身につけるようになるためには6歳までに習得する必要があるという年齢制限)があるという意見もあります。(白井恭弘, 外国語学習の科学 – 第二言語習得論とは何か, 2008)
特に発音の習得に関しては「連続モード(Continuous mode)」と「断定モード(Categorical mode)」という二つの概念から年齢と発音の習得の関係性を説く意見もあります。(Flege, 1995)
「連続モード」は、細かい発音を聞き分け、音の強弱や音質の違いなどを認識する際に用いる概念です。一方「断定モード」は、音の範囲内での違いではなく「L」と「R」の違いに集中する概念です。
Flegeは、幼い子供は「連続モード」に頼って第一言語を学習し、7歳ぐらいまでに音のカテゴリー分けを行い、発音の体型体系を構築するとしています。7歳以降には発音体系が確定してしまうため、「断定モード」にシフトするという意見を主張しています。
また、大人でもこの「連続モード」に再び接触できれば、第二言語の発音習得も幼い子供のように可能だと説いてます。
このように研究者の間でも意見は異なり、一概に年齢を重ねることが外国語学習に悪い影響をもたらすとは言えないでしょう。
また、今回例としてあげた発音習得に関して、英語でコミュニケーションを取るためにはネイティブのような発音が必ず必要であるというわけではありません。
年齢をハンデとして捉えずに、前向きに英語学習を続けていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、英語学習における年齢の影響についてご紹介させていただきました。
若いうちに学習を始めた方が良いのではないかと考える方も少なくないと思います。しかし、第二言語習得論の研究結果から見ても、一概に年齢を重ねることが悪影響をもたらすとは言い切れません。年齢を気にせず、まずは前向きに学習に取り組んでみませんか?
【関連記事】
まだ間に合う!大人のための英語発音トレーニング3つのポイント