ー コロナ禍でなにか変わりました?
僕自身は変わりましたね。3ヶ月近く家でトレーニングのみを強いられた時にこの先にある目標がなかったんですよね。試合の日程もなかったし。そういった時にどこに気持ちをぶつければ良いのかが分からなくて。そこでサッカー選手であることの幸せを感じましたね。ただただ練習しているのと、土日に試合があるのって全然違うと思いますし、僕が見る側としても土日に試合があってそれを日々楽しみに過ごしていて。そういうのもなくなるとみんな元気がなくなっている気がするし、ヨーロッパでもサポーター・観客がスタジアムに足を運べないというのは今も続いていて、サッカーの面白さの半分くらいはもうなくなっているような感覚がありますね。そう言う意味ではサポーターとかファンの力が、今になると毎回支えてくれていたんだなと思いますね。
ー 試合中も観客がいないと全然違うものですか?
試合中は全然違いますね。自分たちの声が響き渡ったりとか、監督の声が響き渡ったりとか。普通はそうじゃなくてサポーターやファンの声援だったのに。声援が90分間あるだけで、出てくるパワーも全然違うし、そこでやっているということがある意味一つのモチベーションであったのが、ない状況でいまサッカーしてるんで。まぁサッカーやれてるだけでも感謝しなきゃいけないんですけど。そういった部分でも寂しさってのはありますね。
ー 観客がいない中でも負けた時の悔しさは変わりませんか?
そこはやっぱり変わらずありますね。負けると悔しい。サポーター達が怒る事で自分たちが叱咤激励されて、感情がゆさぶられて、より集中できるように思う。そういう見えない力は失われている感じがするんで、それを言い訳にすることは一切ないですけど。けどあったらまた全然違うのになとというのは色んな部分で感じますね。それは自分だけでなく、チャンピオンズリーグだったり、今やっているもっと大きな大会をテレビで見てても思いますし、これ結果全然違うんだろうなと思ったりもしますね。
ー スペインはもうすぐ状況は変わりそうですか?
目処は全然たっていないんで、今、ほんのちょっと規制が緩和されたんですけど。でもまぁ外出とかはもう全然してるし、ロックダウンの様なものっていうのは今はなくて、レストランとかも時間制限であいているし、一年前と比べたらよくなってきていると思いますけど、それでもやっぱり普通の生活に戻るというのは今はないんじゃないかなと思いますね。
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