「(人と)会う」は英語でいうと何でしょうか?

「meet」という動詞を思い浮かべた方も多いかもしれません。ただし、英会話では「see(見る)」という単語も「会う」という意味になります。

どちらも「会う」という意味で超頻出の動詞ですが、実はこの2つには状況の応じて使い分けることが必要です。

そこで、今回は「meet」と「see」の意味と使い分けについてご紹介いたします。

 

Meet – (初めての人に)会う

「meet」の「会う」という意味には、今まで出会ったことのない初対面の人に会う、というニュアンスがあります。そのため、初めての人に会う場合のみ、「meet」を用いることができます。

例えば、「明日奥さんと会う」ことを伝える際に「I am going to meet my wife.」と言うと、大変不自然です。なぜなら、「人生で初めて自分の奥さんに会う」というニュアンスとなるためです。

「はじめまして」という意味で用いられる「Nice to meet you.」 というフレーズには、「meet」には「初めて会う」というニュアンスが含まれているためなんですね。

それでは、例文をみてみましょう。

I just met Ted’s girlfriend at the school. – さっき Tom の彼女に会いました。
(Tom に彼女がいることを知っていましたが、初めてその彼女に会ったという意味になります。)

My father met my mother in Spain when they were young. –  私の両親は若い時にスペインで出会いました。

(この例文では、両親がスペインで初めて出会ったという意味になります。)

 

See – (面識のある人に)会う

「see」の「会う」という意味には、これまで会ったことのある面識のある人に会う、というニュアンスがあります。

例文をみてみましょう。

I just met Ted’s girlfriend at the school. – さっき Tom の彼女に会いました。

(「meet」の例文とほとんど同じですが、この場合は既に一度 Tom の彼女と面識があることがうかがえます。)

 

It’s nice to see you (again). – またお会いできて嬉しいです。

(「meet」ではなく「see」を用いることで、以前にも会ったことがある人に対して用いることができます。)

この場合は、again を付け加えなくても、一度面識があることが伺えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「meet」と「see」の意味と使い分けについてご紹介いたしました。

日本語では、一口に「(人と)会う」と表現されますが、英語ではその相手が初対面か否かによって動詞を使い分ける必要があります。

この機会に是非、用法をマスターしてみてはいかがでしょうか。