皆さんは、「remember to do」と「remember doing」、「forget to do」と「forget doing」これらの違いについて自信を持って説明できますか?
これには、不定詞と動名詞の知識が必要になります。なぜなら、動詞に続く目的語が「不定詞(to~)」または「動名詞(~ing)」であるかによって意味が異なるためです。
今回は、このような不定詞と動名詞の違いについてご紹介いたします。
不定詞と動名詞の違い
「remember」や「forget」は、後ろに不定詞「to do」と動名詞「doing」のどちらが続くかによって、異なった意味に変化する動詞です。
不定詞「to do」:まだ起こっていないこと
動名詞「doing」:すでに起こったこと
以下、早速例文を見てみましょう。
She always remembers to submit a homework. – 彼女はいつも忘れずに宿題を提出する。
She remembers submitting a homework. – 彼女は宿題を提出したことを覚えている。
remember to do ~ : (これから)~することをおぼえている(=忘れずに~する)
⇨ まだ起こっていないこと
remember ~ ing : (すでに)~したことを覚えている
⇨ すでに起こったこと
「remember」 が過去形などになる場合も、「remember」の時制からみた「未来」か「過去」で考えると理解がしやすくなります。
では、次に「forget」の例文を見てみましょう。
考え方は「remember」と同様です。「to do」 には「まだ起こっていないこと」、「doing」には「すでに起こったこと」を表しています。
I forgot to lock the door. – 私はドアに鍵をかけることを忘れた。
I forgot locking the door. – 私はドアに鍵をかけたことを忘れた。
forget to do ~ : (これから)~することを忘れる
⇨ するべきだったことをしなかったとき
forget ~ ing :(すでに)~したことを忘れる
⇨ あることをした事実を忘れたときに使う
不定詞はこれからすること(未来)、動名詞はすでにしたこと(過去)と覚えておくとニュアンスの違いを理解するときに便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、動詞「remember」と「forget」と、これらと一緒に用いる不定詞と動名詞について紹介しました。
「家に鍵を忘れた!」や、「宿題を忘れないでやってきてね!」など、このように一口に「忘れた」といっても何を忘れたのかということで時制が変わってきます。不定詞と動名詞のそれぞれのニュアンスの違いを知ることで理解をしやすくなります。是非この機会に意識してみてはいかがでしょうか。