物事を断定できないとき、日本語では「たぶん」「おそらく」という表現を用いることがありますね。
英語では「probably」「perhaps」「maybe」がこれらに該当しますが、それぞれの微妙なニュアンスの違いがあることをご存知でしょうか。
ネイティブスピーカーはこれら3つの単語を状況に応じて使い分けています。場面によって適切に使えるように、しっかり理解しておきましょう。
可能性の度合い
その出来事が起こる可能性をどれぐらいの確率で伝えたいのか、それが「probably」「perhaps」「maybe」を使い分けるポイントです。
諸説ありますが概ね次のような確率で表すことが多いようです。
- probably(80パーセント以上):十中八九
- perhaps (40~60パーセント):おそらく、ことによると
- maybe (30~40パーセント):たぶん
「probably」は起きることが「ほぼ確実である」出来事に対して使われますが、「perhaps」「maybe」は断定を避けた表現であることが分かります。
使用例
●probably
I’ll probably take a trip in this summer.
(今年の夏には旅行をしようかな)
→旅行をすることがほぼ決まっている。
She will probably not come to school.
(彼女は学校に来ないだろう)
→彼女が学校に来ないことをほぼ確信している。
●perhaps
Perhaps this will be a hot summer.
(おそらく今年の夏は暑くなるでしょう)
→話し手の確信はそれほど高くないけれど、可能性はあるといったニュアンス。
●maybe
Will you come to our party tomorrow?
(明日、パーティーに来てくれる?)
Maybe.
(たぶん)
→「パーティーには行くつもりでいるが、行かない可能性もある」というニュアンス。
まだ予定をはっきり決めていないときは、「Yes/No」ではなく、「maybe」を使ってみてください。
また、「maybe」はカジュアルな場面で使うことが多く、「perhaps」はビジネスなどファーマルな会話で使われます。
Can you attend the meeting today?(今日の会議に参加できますか?)と尋ねられたら、「Perhaps」と答えると、くだけた印象を避けることができます。
まとめ
今回は、「probably」「perhaps」「maybe」のニュアンスの違いをご紹介しました。一見同じような意味に見えるこれらの表現ですがそれぞれニュアンスが異なる点で注意が必要です。
似たような意味の単語ですが、細かい意味を意識しながら自分の気持ちが伝わる英会話を目指していきましょう。