相手の言っている事が理解できず、どのように答えればいいか分からない時ってたくさんありますよね?
そんな時、“I don’t know”で答えてしまっていませんか?
もちろん、間違いではないです。私たちにとって、“I don’t know”や“I don’t understand”という言葉は、とても馴染みがあり、安易に使ってしまいがちですが、場合によっては相手を不愉快にさせる危険性があります。
今日は、「分からない」の様々なフレーズをシチュエーションに分けてご紹介していきます。
なぜ”I don’t know”は失礼にあたるのか?
定番フレーズである”I don’t know”はなぜ失礼な英語表現になってしまう場合もあるか?という事を説明していきます。まずは、次の文章を見てください。
A) Have we met before? (以前お会いしたことありますか?)
B) I don’t know. (分からないです。)
A) Excuse me. Could you tell me how to get to Tokyo station? (すみません、東京駅への行き方を教えてもらえますか?)
B) I don’t know. (知らないです。)
一見、特に問題も無いように感じますが、実は、I don’t knowには、「そんな事知るか!」「そんな質問には興味ない」というようなニュアンスがあるため、ネイティブスピーカーにとっては不愉快に聞こえてしまうようです。友人同士や家族などカジュアルな会話の中でなら問題はありませんが、特に初対面の人や目上の相手に対してはこの”I don’t know”は危険にあたります。
失礼のない「分からない」を伝えるには?
1.“I’m sorry 〜”や”I’m afraid 〜“を付け加える
I’m sorry(afraid) I don’t know.と表現することで「すみませんが(残念ながら)分からないです」となり、ソフト印象を与えます。
”I’m sorry 〜”や”I’m afraid 〜“の表現は、いろんな場面で使用できます。
I’m sorry I can’t go. (すみませんが行けないです。)
I’m afraid it will rain tonight. (あいにく今夜は雨のようです。)
上記のように、本人の望み通りではなく不本意である事を強調するので、直接的な表現を避けたい時にオススメです。
2.答えに確信がない場合は、”I’m not sure〜”
sureという単語は、形容詞で「確かである」という意味になります。
そのため、I’m not sureは直訳すると、「私は確信が持てません」となり、会話的な自然な訳にすると、「うーん、どうだったかな」という意味になります。こちらもI don’t knowよりも柔らかい表現となります。
I don’t know以外の表現
相手からの質問が理解できない状況というのは、様々なケースが考えられるため、必ずしも”I don’t know”という表現を使う必要はありません。
状況に応じた例文を紹介します。
1.相手の言っている質問自体が聞き取れなかった時
- Could you repeat that again? (もう一度言ってもらえますか?)
- What did you say? (何と言いましたか?)
- I couldn’t catch what you said. (何と言ったか聞き取れませんでした。)
2.質問の意味は分かっているが、理屈や心情が理解できない時
- It doesn’t make sense to me. (私には理解できません。)
- I don’t get it. (言っている意味が分かりません。)
- I don’t see your point. (あなたの話の要点が分かりません。)
3.質問の内容が難しくて、理解できない時(もう少し簡単に説明してもらえますか?という意味)
- Could you say that more easily for me?
- Please say it simpler.
まとめ
いかがでしたでしょうか。今日は”I don’t know”の危険性について紹介しました。
日本語から逐語的に考えて英語を使ってしまうと、そこに隠れた微妙なニュアンスを掴むことができません。失礼な英語を気づかないうちに使ってしまっていて相手を不愉快にさせてしまうのは避けたいところですよね。
是非、紹介した「分からない」の使い方を活用してみてください。