あなたなら、「種類」を英語でどのように表現しますか?
「Kind」?もちろん正解です。実はそれだけでなく、「Type」や「Sort」でも同じように「種類」を表現することができます。
しかしこれらにはニュアンスの違いがあり、それぞれ使い分ける必要があるので少し注意が必要です。
今回は、「種類」を表現する「Type」「Sort」「Kind」についてご紹介いたします。
「Type」
日本語でも用いられる「タイプ」ですが、こちらは一般的に定義されている「何か」を意味します。
例えば、日本語でも「どんな人がタイプなの?」と聞かれたら「〇〇な人がタイプ」と回答しますよね。
これは、あらかじめある程度定められた「タイプ」があり、その中で「このタイプ」と言う時に用いることができます。
以下、例文を見てみましょう。
What is your skin type?
あなたの肌のタイプは何ですか? → 「何」なのかを聞いています。(乾燥肌、オイリー肌などの定義があることを前提としている)
What is your blood type?
あなたの血液型は何ですか? → 「何」なのかを聞いています。(A型、B型、O型、AB型などの定義があることを前提としている)
It was dark so I didn’t notice what type of car it was.
暗かったので、どんな車なのか気づきませんでした。→ 「何」なのかを聞いています。(セダン、トラック、SUVなどの定義があることを前提としている)
「Sort」
「Sort」は名詞の後に用いることができない点で注意が必要です。
「Type」は定義のある「種類」を表現する際に用いられるのに対して、この「Sort」は、”説明”を聞く際に用いられることが一般的です。
また、否定的な意味で使われることもあります。
以下、例文を見てみましょう。
What sort of prices do they charge?
彼らはどのような価格設定をしていますか?→「説明」を聞いています。(定義や前提がない)
What sort of person would do a terrible thing like that?
一体どんな人がそんなひどいことをするんでしょう?→「説明」を聞いています。(定義や前提がない)
「Kind」
「Kind」は「Sort」同様、名詞の後に用いることができない点で注意が必要です。
「Kind」は一般的に名前の付いた「種類」を指し、上記の「Type」や「Sort」に比べて比較的フレキシブルに用いることができます。
以下、例文を見てみましょう。
What kind of cheese is that?
それはどんな種類のチーズですか?→「何」なのかを聞いていますが、「説明」で答えることもできます。
What kind of (a) job are you looking for?
どのような仕事を探していますか?→「何」なのかを聞いていますが、「説明」で答えることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、「種類」を表現する「type」「sort」「kind」についてご紹介いたしました。
これまではこれら3つの単語をあまり意識せずに使っていた方も少なくないのではないでしょうか。こうやって並べてみると違いが見えてきますね。
是非あなたもこの機会にそれぞれの違いを理解して正しく使い分けてみてはいかがでしょうか。