似た言葉の響きを利用した言葉遊びのことを「ダジャレ」とか「親父ギャグ」と言いますね。「ダジャレ」は英語で “pun”(パン)と言い、英語にも同じようなジョークはたくさんあって、とても親しまれています。
面白いことに、ちょっと寒いものやくだらないジョークは “Dad Joke”(「親父ギャグ」)と呼ばれることもあり、日本と同じような感覚であしらわれているようです。
今日は親父ギャグをご紹介します。
Did you know the first French fries weren’t actually cooked in France?
They were cooked in Greece.
フレンチフライは実はフランスで最初に作られていないって知ってた?ギリシャ(油)で作られたんだよ。
このジョークの注目ポイントは”Greece”です
Greece(ギリシャ)とGrease(油)をかけて、フレンチフライはギリシャ(油)で作られたとなります。
本当の発祥地はベルギーらしいです。
What do you call a Mexican who has lost his car? Carlos.
「車を失くしたメキシコ人を何と呼ぶ?カルロスさ」
“Carlos” は人名です。“car”「車」と “loss”「紛失」を合せた発音になることにかけたダジャレです。
What time did the man go to the dentist? Tooth hurt-y.
「その男は何時に歯医者に行った?二時半だよ」
“tooth”「歯」と “hurt”「痛む」を “two thirty”「二時半」にかけた有名なダジャレです。
Want to hear a joke about paper? Never mind it’s tearable.
「紙についてジョークを聞きたいかい?破れちゃうから気にするなよ」
“tearable”「破れる」の発音を “terrible”「ひどい」にかけたダジャレです。だから裏には「ひどいジョークだから気にしないで」という意味が隠されている訳です。
What do you call cheese that isn’t yours? Nacho Cheese.
「あなたのものではないチーズを何と呼ぶ?ナチョ・チーズさ」
“Nacho Cheese”「ナチョ・チーズ」は “Not your cheese”「あなたのチーズではない」のように聞こえます。固有名詞がフレーズの発音に通じた例です。
Did you hear about the kidnapping at school? It’s fine, he woke up.
「学校で誘拐があったって聞いたかい?大丈夫、彼なら目覚めたよ」
和訳だと意味が分かりませんね。“kidnapping” は「誘拐」のことですが、聞きようによっては “kid napping” のように二語に分かれて聞こえます。“kid” は「子ども」、“napping” は「居眠りしている」となるため、「学校で居眠りしていた子ども」という話題にすり替わってしまい、後半で「彼は目覚めた」と言っているということです。
Did you hear about the guy who cut off the left side of his body? He’s all right now.
「左半身を切り取られたやつのこと聞いたかい?彼は今はもう大丈夫だよ」
これも有名なジョークですが、“all right” は「大丈夫」の他、「全て右」つまり「右半身のみ」の意味にも取れます。
My wife is like a newspaper, a new issue every day.
「妻は新聞みたいなものだ。毎日発行される」
“issue” の意味がポイントです。新聞や雑誌などの「発行・出版」の他、「問題」という意味でも使います。毎日新しい問題だらけで妻には困り果てているという愚痴が込められています。
I’m going to stand outside, so if anyone asks, tell them I’m outstanding.
「外に立ってるから、もし誰かに聞かれたら私はずば抜けていると伝えてあげてくれ」
“outstanding” は「一般的な範囲の外側に立っている」のような解釈から「ずば抜けて」とか「傑出している」といった意味を表します。物理的に屋外にいることとこの単語をかけたダジャレです。
I spent $100 on a new belt that didn’t even fit, my wife said it was a huge waist.
「サイズが合いもしない新しいベルトに100ドルも使ってしまった。妻は腰回りが太すぎると言う」
“waist”「腰」は “waste”「浪費・無駄遣い」と同じ発音です。サイズが合わないベルトを買ってしまったのは「太りすぎ」が原因であり、しかも「無駄遣い」でもあったと、状況に完璧にマッチする二つの意味を一つの単語で表したダジャレです。
I went to the store to pick up 8 cans of Sprite. When I got home I realized I’d only picked 7 up.
「店にスプライトを8缶買いに行った。帰宅したとき、7缶しか買っていなかったことに気が付いた。」
“7up”「セブンアップ」という炭酸飲料をご存知でしょうか。“picked 7 up” には「7缶買った」と「セブンアップを買った」の意味に解釈できます。
Why are spiders so smart? They can find everything on the web.
「なんで蜘蛛はとても賢いか知ってる?彼らは蜘蛛の巣で餌を見つけるからだよ(ネットで全て調べるから)」
“web”には「蜘蛛の巣」、「インターネット」という意味があります。蜘蛛は糸を張り巡らせて、餌を捕獲しますが、そこから派生してインターネットは蜘蛛の巣のように情報が張り巡らされているからウェブと言います。この二つの意味をうまく一つにまとめたジョークになっています。
Son: I’ll call you later.
Dad: Don’t call me later, call me Dad.
息子:「あとで電話するよ」
父:「レイタ―なんて呼ぶんじゃない、パパと呼びなさい」
これは英語の基本5文型をしっかりと学習された方は理解できたのではないでしょうか。動詞 “call” は “call O C” の形で「OをCと呼ぶ」という意味の第5文型を作ることができる動詞です。
だから父親に「あなたをレイタ―と呼ぶ」と言ったと解釈できるのですね。もちろん “later” は「後で」の意味で理解するのが常識です。
Son: Dad, can you put the cat out?
Dad: I didn’t know it was on fire.
息子:「パパ、猫を外に出してくれない?」
父:「火が付いているなんて知らなかったな」
“put ~ out” は「~を外に出す」の他、「~の火を消す」という意味も表す表現です。父親は息子が「猫についた火を消して欲しい」と言っているとわざと誤って捉え、ちょっと意地悪な応答をしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。外国人と仲良くなる時に「笑い」は有効な手段です。
話題が尽きた時知っているジョークとして伝えて、意見を聞いてみるもの面白いですね。
但し、笑いを取れる保証はありませんので、その点はご注意ください…