日常会話の中で「大学生の時にアメリカへ留学していました。」「シンガポールに駐在で住んでいました。」など在住経験を英語で話す際に、現在完了形と現在進行形の区別がつかず何て言えばいいのだろう。なんて場面に遭遇したことはありませんか?
今回は「Live」や他の動詞を用いて、現在完了形と現在進行形の区別についてご紹介いたします。

「I’ve lived in Boston for 3 years.」
それとも「 I’ve been living in Boston for 3 years.」?

-現在完了形   have[has] +過去分詞
-現在完了進行形 have[has] been + 〜 ing

結論から申し上げますと、どちらの例文も「(現在まで)ボストンに3年住んでいます。」という意味になります。現在完了形の「I’ve lived in Boston for 3years.」 は、ボストンにこのまま永住するというようなニュアンスがあり、ずっと長い間暮らしている人、又は暮らしていた人の発言に聞こえます。

一方、現在完了進行形の 「I’ve been living in Boston for 3years.」 は、その場所に何年も住んでいたとしても一時的に住んでいるという聞こえ方になります。
又、このような現在完了形、現在完了進行形どちらも対応できる代表的な3つの動詞をご紹介すると「Live」「Work」「Study」などもあります。是非一緒に覚えておきましょう。
 I have studied English for about three years.
 I have been studying English for about three years.
(3年間英語の勉強をしています。)
どちらの例文も間違いではありませんが、これからも英語の勉強を続けていくという「未来の継続」のニュアンスを出したいのであれば、現在完了形の文を使うといいですね。

現在完了進行形には使えない動詞

「状態動詞」は現在完了進行形には使えません。
過去に始まった起点から、現在までの「状態の継続」を表す意味があります。

◎ I’ve known David since 2018.(2018年からデイビッドを知っています。)
✕ I’ve been knowing David since 2018. 

現在完了進行形は「継続中」のニュアンスが強めですが、以下の例文のような「未来の継続」が予測される場合も現在完了進行形を使うのが適しています。
It has been raining all afternoon.
午後はずっと雨が降っていた。(この後もまだ雨が降りそうというニュアンス)

まとめ

今回は現在完了形と現在完了進行形の区別についてご紹介いたしました。
しっかり使い分けができると、聞き手も話の内容を汲み取って返答してくれるので、スムーズに会話のキャッチボールができるようになります。是非意識して使い分けてみてくださいね。