日本語でも驚いた時や感心した時などに「えっ?」「へぇ〜」「わ~」「うーん」などの言葉がついつい出ますよね。英語でもこれに当てはまる表現がたくさんあります。
このように感動や応答、呼びかけとして使う言葉を「感嘆詞(かんたんし)」と言い、感嘆詞は英語でinterjectionと言います。
今回は、英語をよりナチュラルに話すために便利な感嘆詞についてご紹介します。
1.驚いた時
(1)えっ? Huh? / What?
意味:「えっ?」「はっ?」
発音:Huh(ハァ?) / What?(ワッ?)
状況:驚き・聞き返し・イラっとした時(※同意を求める時:Huh「だよね?」)
ネイティブが日常会話で非常によく使う感嘆詞で、驚きや聞き返す時に使います。
“Huh?” は驚き・聞き返し・イラっとした時に加えて、同意を求める時にも使われます(文の最後の ~, right? と同じ使い方です)。
“What?” は “Huh?” よりもさらに強い驚きや聞き返しで「何?」というよりは「ちょっと待ってどういうこと!?」のようなニュアンスです。言い方によってはキツく聞こえてしまうので注意が必要です。
【例文】騒音があって、聞き取れない時
A: What are we doing after dinner? 夕食のあと何する?
B: Huh? Sorry, what did you say? えっ、ごめん何て言った?
【例文】驚きのニュースを聞いた時
A: Tom is leaving Japan next week. トムが来週日本を去るってよ。
B: What!? He told me he would stay longer. えっ!?もっと長く滞在するって言ってたのに。
【例文】同意を求める時
It’s a pretty nice place, huh? 結構いい場所でしょ?
(2)おお! Oh! / Wow! / Whoa!
意味:「おお!」「わー!」
発音:Oh(オー)/ Wow(ワオ)/ Whoa(ウォウ)
状況:驚いた時・驚いて興奮した時など
驚いた時や興奮した時に使う感嘆詞です。但し”Oh”と”Wow”は言い方によっては落胆の意味に聞こえることもあります。驚いた時や興奮した時は、テンション高くちょっと大げさなくらいに言うのが良いでしょう。
【例文】
Oh, really? I didn’t know that. わー!本当に?知らなかった。
Wow! This is the best birthday gift I have ever had in my life. おお!これは人生で一番嬉しい誕生日プレゼントだよ。
Whoa! We will soon be arriving at Japan! わー!もうすぐ日本に着くよ!
(3)おっと!やばい! Oops! / Oopsies!
意味:「おっと」「やばい」「しまった」
発音:Oops(ウップス) / Oopsies(ウップシーズ)
状況:びっくりした時、何かに気づいて驚いた時など
びっくりした時や、失敗をした時などに使う定型フレーズです。つまづいてOops、軽い失敗をしてしまってOopsなど、ネイティブが自然と口から出てくる感嘆詞です。“Oopsies” は “Oops” よりも可愛らしい言い方で、主に女性が使います。
【例文】
Oops, sorry! Are you okay? おっと、ごめんなさい!大丈夫ですか?
Oops, I did it again. やばい、またやっちゃった。
(4)なんて~なんだ! What a ~ / How ~
意味:「なんて〜なんだ!」
発音:What a ~(ワッタ…/ ワラ…) / How~(ハウ…)
状況:特定のものに対して驚いたり、感動した時
出来事やもの、人に対しても使える驚きや感動の感嘆詞です。Whatの後にはものや人などの名詞が続き、Howの後には状態や性格を表す形容詞が続きます。nice(素敵な)やKind(親切な)といったプラスの言葉を入れても、Rude(失礼な)といったマイナスの言葉を入れて使うこともできます。
【例文】
What an amazing view! なんて素敵な景色なの!
What a beautiful morning! なんて気持ちの良い朝なんだろう!
What a cute puppy! なんて可愛い子犬なの!
What the hell! なんてこった!
How kind of you! あなたはなんて親切なんだ!
How bright the sun is! 太陽はなんて眩しいんだろう!
How rude of you! 君はなんて失礼なんだ!
2.あいづち
(1)うんうん、ふむふむ Uh-huh / mm hm
意味:「うんうん、ふむふむ」
発音:Uh-huh(アーハー)/ mm hm(ンーフー)
状況:相手の話にあいづちを打つ時
海外ドラマや映画でもよく聞く感嘆詞「アーハー」「ンーフー」ですね。一般的にあいづちの際に使われます。
日本語で言う「うんうん、それで?」と話を聞きながら続きを促したり、電話口であなたの話を聞いているよというあいづちとして使ってみましょう。
【例文】
Uh-huh. Go on. うんうん。(話を)続けて。
Mm hm, okay. ふむふむ、なるほど。
(2)うーん、ふーん(悩み・考え中) hmmm
意味:「うーん」「ふーん」
発音:Hmmm(ふんー、ふぅーむ)※口を閉じて鼻から息と声を吐き出す感じです
状況:相手との会話の中で、返信を考えている時など
考え事をしている時に使う感嘆詞で、相手との会話中に考えていることを示す際にも使え、独り言でも使います。
【例文】
Hmmm… I wonder where? うーん、どこだろう?
Hmmm. I have no idea what we should do. うーん、何をすべきか全く分からないな。
3.呼びかけ
(1)ねぇ Hey
意味:「ねぇ」
発音:Hey(ヘィ)
状況:呼びかけ
友達同士や家族など身近な人に使うカジュアルな呼びかけです。日本語で言う「ねぇ」。2回続けて “Hey hey!” 「ねぇねぇ!」「ちょっと、ちょっと!」と言うこともあります。
【例文】
Hey, where are you going? ねぇ、どこ行くの?
Hey hey! You dropped something! ちょっと、ちょっと!何か落としたよ!
※相手が目上の人や初対面の人の場合は「Hey hey」の代わりに「Excuse me」を使った方が良いでしょう。
4.喜んでいる時
(1)やった!イエイ!万歳! Yay! / Hooray! / Woohoo!
意味:「やったー」「万歳!」「わーい!」
発音:Yay(イェィ)/ Hooray(フーレイ)/ Woohoo(ウーフー)
状況:喜んでいる時、興奮している時
欲しいものが手に入った時、行きたかった場所に行けた時、勉強や練習の結果が出た時など、喜びや興奮している時などに多く使われるフレーズです。
“Yay” は「よっしゃ」「イェイ」といった軽めのものから「やったー」と思いっきり喜んでいる時まで幅広く使います。
“Hooray” は「万歳」の意味があり、意訳すると「わーい!」といったニュアンスになります。とても嬉しいことがあった時に叫ぶ感嘆詞として有名です。
“Woohoo” も喜びを表す「わーい」や「やったー」を表すカジュアルな感嘆詞です。
【例文】
Yay, I finally did it! Woohoo!!! よっしゃ、ついにできた!ヤッホー!!!
Hooray!!! I got a new car! わーい!新しい車を買ったよ!
Woohoo! My team won the tournament! やった!私たちのチームがトーナメントで優勝したよ!
5.ネガティブな表現
(1)うわ~(気持ち悪い)Ugh
意味:「うわ〜」
発音:Ugh(アーッ(グ))
状況:嫌悪感や不快な気持ちを表す
めんどくさい、つまらない、イライラ、気分が悪いなどの嫌悪感や不快感をあらわす時に幅広く使える感嘆詞です。
【例文】
Ugh, I made the same mistake again. うわ〜、また同じ間違いしちゃった。
Ugh, I don’t like this class. It’s really boring! あ〜このクラス嫌い。超つまんないんだもん!
(2)げっ(汚い、きもい) Yuck!
うえっ(きもい) Ew / Eww
意味:「げっ」「うえっ」「おえっ」
発音:Yuck(ヤック)/ Ew(w)(ウゥゥ)
状況:汚いものや気持ち悪いものを見た時
汚いもの、気持ち悪いものを見たり、ニオイを嗅いだり、食べたりしたときに嫌悪感をあらわす感嘆詞です。吐き気がするような嫌悪感の時に使います。
【例文】
Yuck! What’s this smell? うぇっ!何このニオイ!
Eww! I hate snakes!” げーっ!ヘビって大嫌い!
(3)えー!(非難・ブーイング) Boo!
意味:「えー!」「おいー!」(ブーイング)「わっ!」
発音:Boo(ブー)
状況:何かを非難する、ブーイングするとき、人を驚かす時
反対や不満のブーイングの気持ちをあらわす時に使う感嘆詞で、スポーツなどで審判へのブーイング、納得いかないことへの不満などを示します。
非難・ブーイング以外に、人を驚かすときにも使われ、日本語の「わっ!」に当てはまります。赤ちゃんや子どもに対していう「いないいないばあ!」は英語で “Peek-a-boo!” といいます。
【例文】
Boo! That’s not fair! おーい!フェアじゃない(ずるい)ぞ!
Boo! I am a ghost!! わあっ!オバケだぞ〜
(4)チッチッ(舌打ち) Tsk-tsk
意味:「チッチッ」
発音:Tsk-tsk(チッチツ)
状況:非難や否定をする時
舌打ちの音を出して、非難や否定をあらわす感嘆詞です。日本の舌打ちは「チェッ」と一言で吐き捨てるものもありますが、”tsk-tsk”は人差し指を立てて横に振って「チッチッ」と言う仕草が当てはまります。
【例文】
You don’t get the point. Tsk-tsk. 大事なことがわかってないな、チッチッ。
6.怒りやストレス
(1)あー / あ”ー(怒り) uhhh / grrr
意味:「あー」「あ゛ー」
発音:Uhhh(アー)/Grrr(ガー / ガルルル)
状況:怒ったり、ストレスが溜まっている時
機嫌が悪かったり、怒ったり、ストレスが溜まっている時に使う、唸っているような音をあらわす感嘆詞です。
【例文】
Uhhh! The TV is not working again! あー!またテレビが動かなくなっちゃった!
Grrr! She is really freaking me out! あー!彼女のせいでマジイライラする!
(2)ゲー!クソー!(怒り) Gah!
意味:「ゲー」「くそー!」「あーもう!」
発音:Gah(ガー)
状況:悔しい・怒り・いらだち
何かを必死でやろうとしても上手くいかない時の悔しさ、怒り、いらだちをあらわす感嘆詞です。
【例文】
Gah! I hate computers! くそー!パソコンなんか大嫌い!
(3)はぁ(ため息) Duh!
意味:「はぁ」「当たり前のことを聞くな」「今さら何言ってんだ」
発音:Duh(ダァ)
状況:当たり前だとつっこむ時、呆れてため息をつく時
相手が言わなくても分かるような当たり前のことを言ったり、今更分かりきったことを話題に持ち出してきた時に呆れたように言い放つ感嘆詞です。
「言われなくてもわかってるよ」「だから今やってるんだろ」といった皮肉まじりの表現です。
【例文】
A: Hey! Your room is so messy! おい、部屋が散らかってるね!
B: Duh! That’s why I’m cleaning now. Don’t get in my way! はぁ〜、だから今片付けてんじゃん。ちょっとそこどいて!
One plus one is two, duh. 1足す1は2だよ、当たり前じゃん。
7.その他
(1)ふぅ〜(安心した時) Phew
意味:「ふぅ~良かった〜」
発音:Phew(ヒュー / フィユー)
状況:ホッとした時、安心したときのため息
ピンチを乗り切った後や、大仕事を終えた後などに使う、ホッとしたことをあらわす感嘆詞です。飛行機にぎりぎり間に合った時や、締め切り間際の仕事をようやく終えた時の「ふぅ~良かった~」がしっくり当てはまります。
【例文】
Phew, that’s a relief. ふぅ、ホッとした。
Phew, that was close! ふぅ、危なかった。
(2)ブルブル、寒い Brr
意味:寒い、ブルブル
発音:Brrr(バー ※Rの音をしっかり発音する)
状況:寒い時、寒くてブルブル震えている様子
寒さをあらわす感嘆詞で、寒くてブルブル震えている様子を示しています。 “Brrrrrr” とRの数を増やすことで、寒さの度合いを示すことができます。
【例文】
Brrr! It’s freezing cold today. ブルブルっ!今日は凍えるくらい寒いね。
(3)ゴホン(咳払い) Ahem
意味:咳払い、ゴホン
発音:Ahem(日本での咳払い同様、喉をならす)
状況:人の注目を集める時、人の言動を非難する時
注目を集める時や言動を非難する時に使う咳払いをあらわす感嘆詞です。
日本語では咳払いを「ゴホン」と書くことがありますが、英語では “Ahem” 「エヘン」と書きます。ただし発音は「エヘン」という必要はなく、自分がいつもする咳払いで問題ありません。
【例文】
Ahem. Everybody quiet please! ゴホン。みんな静かにしてください!
(4)困った時 / 感動した時など Aww!
意味:「あ〜」状況による
発音:Aww(ア〜)
状況:同情する時、困った時、感動した時、喜んでいる時など
状況によって様々な意味をもつ感嘆詞です。感動した時や喜んでいる時の「あ~」「わ~」「きゃ~」、困った時や同情している時の「あ~」「あらら」「え~」のように、文脈や状況によってポジティブにもネガティブにもなります。
【例文】
Aww, you are so sweet. あ〜、あなたは本当に優しいね。(感動)
Aww, you poor kid… あ〜、かわいそうに…。(子どもに対しての同情)
(5)邪悪な笑い / 大爆笑 Mwahahaha / Bahahaha
意味:大爆笑
発音:Mwahahaha(ムワハハハ)/ Bahahaha(ブワハハハ)
状況:悪役が何か企んでいる時、大爆笑している時
笑い声をあらわす “hahaha” の応用です。悪役の邪悪な笑い方として有名で何かを企んでる時に使われる “Mwahahaha” と、メールなどでの大爆笑で使われる “Bahahaha” など、笑いの種類によって使い分けてみましょう。
【例文】
Mwahahaha! You will regret your own word! ムワハハハ!その言葉、いずれ後悔するだろう!
Bahahaha! That’s hilarious! ブワハハハ!それ超ウケる!
まとめ
いかがでしたでしょうか。とっさの時に口から出てくると表現の幅も広がりますし、色々なバリエーションを知っていれば会話やコミュニケーションもよりスムーズになりますよね。是非今回紹介した中で自分が使いやすそうなものから使ってみてください。