職場で部下に何かを依頼する場合も、上司に何かをお願いする場合にも同じような丁寧な言い方をする事が普通です。
ビジネスシーンで使う「お願い、依頼」に関する表現はビジネス英会話以外にも、英文でメールを書く際にも役立ちます。
今日はどのようなシーンでも使える「丁寧に依頼できる表現」ご紹介します。
1.Could you ~
「Could you ~?」は「~してもらえますか?」というニュアンスの表現です。この表現は英語にすると、とても丁寧な言い方なので、会話相手がどのような身分の人であっても使う事ができます。凄く丁寧というわけではありませんが、カジュアルすぎる程でもなく、失礼でもないので安心して使える表現です。
Could you pass on this document to your manager?
(この書類をマネージャーに渡してもらえますか。)
Could you call Mr. Smith from ABC Company after this meeting?
(この打ち合わせの後にABC社のスミスさんに電話してもらえますか。)
Could you check this data one more time?
(このデーターをもう一度確認してもらえますか。)
2.Could I ask you to ~
「Could I ask you to ~?」というパターンは、上記で紹介した「Could you ~?」よりもさらに丁寧な言い方になります。
自分の部下に仕事の依頼をする際にも使う事が出来ますし、目上の人に対しても使う事ができるような丁寧な表現になります。
「Could I ask you to」の後には「動詞の原形」や「句動詞」を使います。
Could I ask you to translate this letter into English?
(この手紙を英語に訳して頂けますか。)
Could I ask you to finish this report before the end of the day?
(このレポートを今日中に済ませて頂けますか。)
Could I ask you to organize a meeting with Ms. Miller tomorrow?
(明日ミラーさんと会議を設定して頂けますか。)
3.Would you mind ~
もう少し丁寧な依頼をする際に使う言い方として「Would you mind ~ing?」という言い方があります。
上記に紹介した表現とは違い、「Would you mind」は「動詞 + ing」と一緒に使う必要があります。例えば、「Would you mind calling ~?」や「Would you mind sending ~?」といった表現になります。
Would you mind sending me the agenda for tomorrow meeting?
(明日の会議の議題を送って頂けますか。)
Would you mind coming in to the office early tomorrow?
(明日早くオフィスに来て頂けますか。)
Would you mind proofreading this document?
(この書類を添削して頂けますでしょうか。)
4.I’d like you to ~
「I’d like you to ~」というパターンは、依頼よりも指示をするという際に使う表現になりますが、失礼な言い方というわけではありません。
しかし、多くの場合上司よりも部下と話す際に使うべき表現です。直訳すると、「~をして欲しいのですが」という言い方になります。
I’d like you to send this to Mr. Brown by next week.
(これを来週までにブラウンさんに送って欲しいのですが。)
I’d like you to go on a business trip to China next month.
(来月中国へ出張に行って欲しいのですが。)
I’d like you to reserve a train ticket to Osaka.
(大阪行きの電車の切符を予約して欲しいのですが。)
5.Would it be possible (for you/us) to ~
この「Would it be possible (for you/us) to 動詞?」という表現はとても丁寧な言い方です。
「possible」は「可能」という意味になりますので、これは少し遠回しに相手が「してくれる可能性がある」かどうかを確認するための表現になります。これは会話でも使えますが、主にビジネスメールや手紙の際に使います。
Would it be possible for us to change our meeting to Monday?
(会議を月曜日に変更させて頂けますでしょうか。)
Would it be possible for you to translate this document by the end of the day?
(この書類を今日中に翻訳して頂けますでしょうか。)
Would it be possible for me to take next Friday off?
(来週の金曜日にお休みを取らせて頂けますでしょうか。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したこれらのフレーズを全て覚えておけばどのようなシーンでも使い分けをしながら丁寧に依頼、指示などをする事が出来るようになります。
丁寧に依頼すれば相手も快く受け入れてくれるはずです。
特にビジネスシーンでは相手との関係性は円滑に仕事をこなす上で大事な要素になります。
是非、今回ご紹介したフレーズを使えるように練習してみてくださいね。