英語のイディオムには人名を含むものがたくさんあります。
日本語だと、「弁慶の泣き所」(弁慶)、「弘法にも筆の誤り」(弘法)、「名無しの権兵衛」(権兵衛)など、現代では聞かない名前ばかりですが、英語のイディオムは一般的な名前が用いられています。
今回は、人名が入っているイディオムをいくつかご紹介いたします。
● According to Hoyle :ルールによると…
「According to~」だけでも「~によると」として使えますが、この場合「ルールによると」という意味になります。
● Dear Jhon letter:別れを告げる手紙
女性から男性へ送られる別れのメッセージ(手紙)のことを指します。
● Jhon Doe/Jane Doe:匿名
身元を明かせない時に使われる便宜的な名前です。
● Every Tom, Dick and Harry:誰もかれも、誰もがみな
トムもディックもハリーもありふれた名前なので「普通の人」を表現する時に使います。
● Let George do it.:誰かに何らかの作業を押し付ける時に使います。
「ジョージ」=「誰か」としていて、「誰かにやらせよう!」といった意味合いになります。
● Doubting Thomas:疑い深い人
直訳すると「疑うトーマス」となりますが、疑り深く自分で何でも確かめたい人のことを指します。
● Peeping Tom:覗き見をする人
直訳すると「覗き見するトム」となりますが、人の目を盗んで覗き見をする人のことを指します。
● Uncle Sam:アメリカ政府、典型的なアメリカ人
直訳すると「サム叔父さん」となりますが、一般的に頭文字をとって(U.S.)、アメリカのことを指します。アメリカ政府や、典型的なアメリカ人を象徴する言葉です。
● Rob Peter to pay Paul:無意味なこと
直訳すると「ペーターから盗んでポールに払う」となりますが、借金を返済するために借金をする行為、ひいては、そのような行為の無意味さを指す言葉になります。
● Happy as Larry:とても幸せな状況
直訳すると「ラリーと同じぐらい幸せ」となりますが、この上なく幸せな状況をカジュアルに伝える時に使います。
● Hobson’s choice:一か八か
「選り好みの許されない選択」あるいは「0か100かの選択」といった意味で用いられる表現です。
まとめ
いかがでしたか?よく聞く名前もたくさんありましたね。
一般的な名前から、伝説的な人物の名前まで幅広く使われているので、背景を知るとより面白く感じますね。
人名が入ったイディオムなので比較的覚えやすいかもしれません。
今回ご紹介したのは一部ですが、その他にも色々あるので、皆さんも是非、使って覚えていってくださいね!