「finally(最後に、最終的に)」の類義語として「eventually」や「ultimately」が存在します。
しかし実は「eventually」と「ultimately」にはそれぞれ違いがあり、ニュアンスによって使い分ける必要があるんです。
今回は、「eventually」と「ultimately」についてご紹介いたします。
「Eventually」
「eventually」は「紆余曲折+結局」を表します。つまり、”長い時間の後”という意味を含みます。
これは「event(出来事)」の派生語であり「たくさんのeventの後で」というニュアンスがあります。
「eventually」は未来のことを表現する際に用いられることが一般的です。
Eventually I became the president of this company.
結局、私はこの会社の社長になった。(社長になるまでに、色々なことがあった。)
His company eventually went bankrupt.
結局、彼の会社は結局破産してしまった。(破産するまで、色々なことがあった。)
We’ll get old eventually.
私たちはやがて歳を取ります。
She’ll eventually get used to her job.
彼女もそのうち仕事に慣れるでしょう。
The typhoon has passed eventually.
台風はやがて過ぎて行った。
I eventually made it.
最終的にはやり遂げた。
このようにeventuallyは「結果がもたらされるまでの過程をどう評価するか」と言う部分に関わりがあります。
過程において「紆余曲折あったが」というニュアンスを含ませる場合にこの「eventually」が用いられます。
「Ultimately」
「ultimately」は「最後に」「究極的には」「最終的には」などの意味があります。
先にご紹介した「eventually」は”長い時間を経て”というニュアンスがあるのに対し、「ultimately」はプロセスが何段階もあって、いくつもの出来事や事柄が連続した先にたどり着いた結果に対して使う表現です。
言い換えると「in the end」となり、「つきつめていくと」という意味から結論を伝える時に使うことができます。
There were many cities they liked but ultimately they chose to live in Paris.
彼らが好きな街はいっぱいありましたが、最終的にパリに住むことを決心した。
Ultimately, I’d like to go to university, but before that I want to get some work experience and travel a bit.
最終的には大学へ行きたいが、その前に仕事と旅行をしたい。
この「ultimately」は文頭か動詞の前に置くのが一般的で、フォーマルな場合で用いられる事が多い表現です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「eventually」と「ultimately」についてご紹介いたしました。
これら2つの意味はよく似ていますが、それぞれが持つニュアンスが異なるため使い分けには注意が必要です。
これらを用いることで表現の幅がより広がること間違いなしです。是非あなたもこの機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。