「敬称」とは相手に対しての尊敬の意や敬意を示したいときに使われるものです。
今回は英語圏での日常生活やビジネスシーン、そして、特定の職業に対して使われる敬称や身分によって異なる敬称を紹介していきます。
基本の敬称
手紙やビジネスメールの書き出しでは必ず、「Dear Mr.Sato」などのように「Dear(ディア)」を使います。ビジネスなどで初めて相手の会社にメールをする時や担当者の性別が分からない場合は「Dear Sir/Madam」や「To whom it may concern(ご担当者様へ)」などの丁寧な書き出しで始めることが一般的です。
Mr.:男性に対して付ける敬称です。未婚・既婚問わず幅広く用いられます。
Ms.:女性に対して付ける敬称です。未婚・既婚問わず幅広く用いられます。
Mrs.:既婚女性に対して付ける敬称です。最近では、未婚・既婚問わず幅広く使える「Ms.」が一般的な為、あまり多く見かけることはありません。
Miss:未婚女性に対して付ける敬称です。Mrs.同様に、あまり多く使われません。
Sir.:男性の敬称であり、呼びかける時に使われます。
Ma’am:女性の敬称であり、「Sir.」と同様に呼びかける時に使われます。
Mx.:相手の性別を特定することを避けたい時に使える敬称表現です。
職業別の敬称
日本では、学校の先生や医師、大学教授等もまとめて「先生」と呼ぶことが一般的ですが、英語では職業別に敬称が用いられることが多いです。特定の職業に対して使われる敬称を紹介していきます。
Dr.:医者または博士号を持つ学者などへの敬称です。また、博士号所持者はPh.dと表記されることもあります。
Prof.:教授
Dean:学部長
Esq.:弁護士かつ性別が分からない場合の時に、弁護士名の後ろに付けます。法廷などでは「counselor」などと一般的にに呼びます。「Lawyer」と呼んでも問題ではありません。
President:大統領 また、名前を言わずに「Mr.President」というケースもあります。
Mrs.President/First Lady:大統領夫人
Prime Minister:首相、内閣総理大臣
Secretary/Minister:大臣、閣僚、長官
Senetor(セネター):上院議員(アメリカなどの国会議員の呼び方です。)
Represetative:下院議員(アメリカなどの国会議員の呼び方です。)
Governor:知事
Mayor:市長
Judge:裁判官 ※「裁判長」を法廷で言う場合は「Your honor」を使います。
Pope:教皇
Cardinal:枢機卿
Archbishop:大司教 ※司教はBishopと呼ばれます。
Priest:司祭、神父
身分・階級別の敬称
Sir:ナイトの資格または准男爵への敬称 ※婦人には「Dame」の敬称を使います。
Lord:男爵以上公爵以下の爵位を持つ貴族への敬称。
His/Her Majesty:国王陛下、女王陛下
His/Her Royal Highness:殿下
His/Her Excellency:大臣や大使、大統領などへの敬称で使われることがあります。
Your honor:裁判長
軍隊の階級別の敬称
General:大将
Lieutenant General:中将
Major General:少将
Brigadier General:准将
Colonel:大佐
Lieutenant Colonel:中佐
Major: 少佐
Captain:大尉
First Lieutenant:中尉
Second Lieutenant:少尉
Sergeant:曹長
まとめ
いかがでしたでしょうか。相手への敬意を示すのに敬称を使うことは非常に重要です。
今回ご紹介した敬称の使い分けをマスターして正しく使っていきましょう。