みなさんは、学生時代などに英文法を勉強して「時制」という項目があったことを覚えているでしょうか。
現在形、進行形、完了形など意味合いが複雑なものが多くて理解が曖昧なまま…という方もいるかもしれません。
今回は、混合しやすい「I have done」と「I have been doing」の違いをご紹介いたします。
過去の時制
「have + 過去分詞」は完了形、つまり過去に起きたことを表現するときに使います。
そのため、まずは過去の時制を表す文法をおさらいしていきましょう。
過去形:過去のある時点の動作
I played tennis.(私はテニスをしました)
現在完了:完了・継続・経験
I have played tennis before. (私は以前にテニスをしたことがあります)*経験
現在完了進行形:過去のある時点から今まで継続的にその動作が続いている
I have been playing tennis for 10 years. (私は10年間テニスをしています)
過去完了:過去のある時点でその動作が完了している
I had played tennis for 10 years. (私は10年間テニスをしていました)
この他にも過去の時制を表す文法はたくさんありますが、これらを基本として押さえておきましょう。
今回ご紹介する「I have done」と「I have been doing」はそれぞれ「現在完了」と「現在完了進行形」に分類されます。具体的にどのような違いがあるのか、例文を見ながら確認していきましょう。
「I have done」と「I have been doing」
前述のように、「現在完了」は完了・継続・経験を表すことができます。
①完了
I‘ve already finished my homework.(もう宿題は終わりました)
②継続
Tony has lived in this town for more than ten years.(トニーは10年以上、この町に住んでいます)
③経験
I have been to Australia before.(以前オーストラリアに行ったことがあります)
一方、「現在完了進行形」は過去のある時点から今まで継続的にその動作が続いていることを表しています。
He has been playing tennis for 10 years.(彼は10年間テニスをしている)
この場合、「He」は10年前にテニスを始めて、今もテニスを継続して続けていることがわかります。
Mary has been studying since this morning.(メアリーは朝からずっと勉強している)
この場合も同様に、「Mary」は朝から今まで継続して勉強していることがわかります。
「継続」を表現する際のそれぞれの違いが少しわかりづらいかもしれませんが、動詞に着目をしてみてください。
「現在完了(継続)」は、状態(be, live, know, want, likeなど)が続くとき
「現在完了進行形」は、動作(play, read, study, eat, watchなど)が続くとき
このように分類すると、「I have done」と「I have been doing」のどちらを使うべきか覚えやすくなるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。学校で習う文法の中でも比較的複雑な時制ですが、慣れていくと過去の事柄をより正確に、そして詳細に伝えることができます。多くの例文に触れて自然に使い分けられるようにしていきましょう。