助動詞の中で

「had better」と「would rather」。どちらも「~したほうが良い」と訳されます。

しかし、これら2つは全くと言っていいほど異なった意味があるのをご存知でしょうか?

今回は「had better」と「would rather」についてご紹介いたします。

 

「had better」

=should do or which are desirable in a specific situation. (引用元:Cambridge Dictionary)

「had better」は、「~したほうがよい」という意味つまり「should(~するべきだ)」とほぼ同様の意味で用いることができます。

「had better」は「should」よりも「~したほうがいい、そうでないと〇〇」のような強い意味合いになります。

以下、例文を見てみましょう。

You had better take an umbrella with you.
(傘を持っていった方がいいよ。(さもないと濡れるよ。))

It’s seven o’clock. I’d better go now before the traffic gets too bad.
(7時だ。交通機関が混む前に今帰らなきゃ。)

また、「had better」の否定形は「had not better」ではなく、「had better not」です。

You had better not bother your sister now.
(今は妹に面倒をかけない方がいいよ。)

こちらも混乱しやすいポイントなので合わせて確認しておきたいですね。

「would rather」

=preferring one thing to another. (引用元:Cambridge Dictionary)

「would rather」は「~するならむしろ~したい」つまり「prefer」とほぼ同様の意味で用いることができます。

「would rather~(than…)」という形で、「…するよりむしろ~したい」と表現することができます。

また「自分が~したい」と表現する際には「would rather+動詞原形」で表現することができます。

以下、例文を見てみましょう。

I would rather go to gym than eat something.
(何か食べるくらいならジム行く方がいい。)

I would rather stay home.
(私は(外出するより)、家にいたい。)

 

「他人に~してもらいたい」ときは「would rather+S+V(仮定法過去の時制)」となるので少し注意が必要です。

I would rather you stayed home.
(私はあなたに(外出するより)、家にいてもらいたい。)

I would rather you called me when you get home.
(家着いたら電話してもらいたい。)

また、「would rather」の否定形は、「had better not」と同様、「would rather not」です。

I would rather not leave this task until tomorrow.
(私はむしろ、この仕事を明日まで持ち越したくない。)

より強調したい場合は、muchをつけることもできます。
I would “much” rather not leave this task until tomorrow.
(私は絶対にこの仕事を明日まで持ち越したくない。)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は「had better」と「would rather」についてご紹介いたしました。

混乱しやすいこれら2つの表現ですが、使いこなせるようになると表現の幅も広がります。

是非この機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。