あなたは、どんな英文でも目的語は何であるか理解することができますか?
例えば、「I give you a pen. (あなたにペンをあげる)」の場合、「a pen」が目的語となりますが、「I give a pen to you. 」だと、いかがでしょうか。
実は、「I give a pen to you. 」の場合も、同様に「a pen」が目的語となります。少し、混乱されましたか?
このように、基本的な文体であればどれが目的語であるかすぐに理解できる一方、長く複雑な文章ではどれが目的語であるか分からなくなってしまう方も少なくないかもしれません。
そこで、今回は英語の目的語と二重目的語構文についてご紹介いたします。
目的語とは
英語の目的語とは、動詞の目的となる語です。通称 「O」 (objective)と呼ばれたりもしますね。
目的語は、「~は〇〇を…する」の場合、「〇〇」に該当します。早速、以下の例文を見てみましょう。
I bought the flower. – 私は、彼女にお花を買った。
目的語 : the flower
動詞「bought(買った)」ものが「the flower」であるため、ここでは、「the flower」が目的語になります。
I | bought | the flower. |
主語 | 動詞 | 目的語 |
She gave a gift to him. – 彼女は彼にプレゼントをあげた。
目的語 : a gift
動詞「gave(あげた)」ものが「a gift」であるため、ここでは、「a gift」が目的語になります。
She | gave | a gift | to him. |
主語 | 動詞 | 目的語 | 副詞 |
二重目的語構文
目的語の仕組みをある程度理解できたところで、次は、「二重目的語構文」についてご紹介いたします。
上記で紹介した例文は、目的語は1つでしたね。しかし、中には、1つの文中に目的語が2つ以上存在する場合もあります。これを、「二重目的語構文」と言います。
この「二重目的語構文」では、動詞の直後に「間接目的語」が置かれます。
動詞の対象となるのは直接目的語ですが、「二重目的語構文」の場合、動詞→間接目的語→直接目的語の順で置かれますので少し注意が必要です。
それでは、例文を使って確認してみましょう。
Ken gave Susan the pen. – ケンはスーザンにペンをあげた。
間接目的語 : Susan、直接目的語 : the pen
動詞「gave(あげた)」のものが「the pen」であるため、ここでは、「the pen」が直接目的語になります。
Ken | gave | Susan | the pen. |
主語 | 動詞 | 間接目的語 | 直接目的語 |
She bought them some pants. – 私は彼らにズボンを買った。
間接目的語 : them、直接目的語 : pants
動詞「bought(買った)」ものが「some pants」であるため、ここでは、「some pants」が直接目的語になります。
She | bought | them | some pants. |
主語 | 述語 | 間接目的語 | 直接目的語 |
では、日本語訳にすると同じ意味の文章であるのに、なぜ目的語が1つある文章と、目的語が2つ以上ある文章とが存在するのでしょうか?
それは、上記のように、間接目的語 ・直接目的語の2つを必要とする動詞があるためです。
これが、上記例文でも用いられている「give」や「buy」などがそれに該当します。このように、うしろに目的語を2つ置かなければならない動詞が存在します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、英語の目的語と二重目的語構文についてご紹介いたしました。
日本語と英語の文法では大きな違いがあり、慣れるまでは組み立てが難しいと感じる方も少なくありません。英会話学習では、もちろん基礎的な英文法の知識が必要不可欠です。
是非この機会に、基本的な文の構成や仕組みを学習してみるのも良いかもしれませんね。