電車に乗る・降りる、車に乗る・降りる、あなたはこれらを英語でどのように表現しますか?
「〜に乗る」は「get on」 または「get in」、「~を降りる」は「get off」 「get out」です。
実は、英語では、乗り物の違いで前置詞を使い分ける必要があります。
今回は、間違いやすいこれらの違いについて詳しくご紹介いたします。
簡単な見分け方
まず始めに、この4つの表現を乗り物ごとに2つに分類してみましょう。
•「get in(乗る)」⇔「get out(降りる)」:乗用車・タクシー・トラック
•「get on(乗る)」⇔「get off(降りる)」:電車・バス・船・飛行機
上記のように、「in」と「out」、「on」と「off」は反意語として用いられているのが分かります。
「get in」「get out」の乗り降り
「get in(乗る)」、「get out(降りる)」は、乗用車・タクシー・トラックなどに対して用いることができます。
まず、「in」には「内部に入り込む」といったニュアンスがあり、これらの乗り物は共通して、体を曲げたり、体勢を変えて何か小さいものの中に入り「乗り込む」必要がありますよね。
反対に、「out」には、「中から外へ出ていく」といいうニュアンスがあり、狭い場所(車内)から広い場所(車外)に出ていくという意味合いで用いられています。
以下の例文をみてみましょう。
We are getting late, get in the car. – 私たちは遅刻しそうです。はやく車になりなさい。
I got out of the Taxi at Shinjuku station. – 新宿駅でタクシーを降りました。
「get on」「get off」の乗り降り
「get on(乗る)」、「get off(降りる)」は、電車・バス・船・飛行機などに対して用いることができます。
これら乗り物の共通点は、中に立つスペースがあり、体勢を大きく変えずに乗ることができることができる点です。
「on」は、「接触する(面に接している)」というニュアンスがあり、またがって乗る乗り物などにも用いることができます。つまり、自転車、バイク、馬などがそれに当たります。
反対に、「off」は「(接していたものから)離れる」というニュアンスがあり、「on」だったものを「off」にするという意味合いで用いられています。
以下の例文をみてみましょう。
I got on the train at Shibuya and got off at Shinjuku. – 渋谷で電車に乗って、新宿で降りました。
I got off airplane at Haneda airport then got in taxi to Shibuya. 羽田空港で降りて、そこから渋谷行きのタクシーに乗りました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本語では、乗り物に関わらず一言で「乗る」「降りる」と言うことができますが、英語では言い方を変える必要があるのは何とも驚きですね。これだけ聞くと、ややこしいと感じるかもしれませんが、意味合いやニュアンスを理解しておくと分かりやすいのではないでしょうか。これらの使い分けは、混乱しやすい表現のうちのひとつかもしれませんが、この機会に是非あわせて前置詞の本質的な意味を理解するのにもお役立ていただければ幸いです。