世界各国で様々な占いが存在するのはご存知ですか?
占いは日本だけではなく、世界各国で用いられています。古来から人間が人生または国を発展させるために占いが活用されていた事実も存在します。占いを信じるかは人それぞれですが、性格や吉凶、過去から未来を読み解くだけではなく、旅先のエンターテインメントとして楽しむのにも最適です。今日は占いの種類やユニークな占いをご紹介します。
インド占星術
インド占星術とは、インド、ネパール、チベット周辺に広がる占星術です。占星術と言えば西洋占星術を12星座で表した星座占いが一般的ですが、インド占星術は、「ヴェーダ」と呼ばれる聖典がもとになっていて、前世からのカルマや輪廻転生も分かるとされています。
また、分かりやすく言えば西洋占星術とは12星座の基準が異なり、西洋占星術の12星座占いでは納得できない人も、インド占星術における自分の12星座を知ることで自分の本質などを知ることができる場合があります。占い方法は生年月日(出生時間があれば尚良し)を占い師に伝えれば、性格や運命の傾向、過去や未来などを占うことができます。
西洋占星術
12星座がベースとなる西洋占星術はもっとも身近な占いのひとつなのではないでしょうか。西洋占星術のベースとなるものは、なんと紀元前3000年頃の古代バビロニアで生まれたそう。バビロニア人は天体観測技術に優れていて、天体を神々として信仰し、それが地上のあらゆる物事に影響すると考え、星の運行によって吉凶を判断するようになったようです。
現在では、17世紀に占星術を大きく発展させたイギリスが西洋占星術を代表する地となり、ジョナサン・ケイナーやジョンヘイズなど多数の著名な占星術師を輩出しています。日本では一般的に12星座占いのみを参考にする人が多いと思いますが、西洋占星術で自分の性格や過去から未来の詳細を占うためには、生年月日、出生時間、出生地などをもとにホロスコープを使って占ってくれる占い師に個人鑑定をお願いするのがベストです。より細かい情報を得ることができます。
ジオマンシー占い
ジオマンシーは「土占い」とも呼ばれ、名前の「ジオ」はギリシャ語で「大地」といい、「マンシー」は「神託」を表します。
占い方は、土や石、砂を手に握り、それを地面に投げた形状で占います。
その他にも、木で作った棒などを使用して、奇数と偶数の組み合わせを観て判断していく方法です。
ルーン占い
ルーン文字は1世紀頃からゲルマン人によって実際に使用されていた文字です。ルーン占いではルーン文字が刻まれた全24個(25個の場合もあり)のストーンを使用するのが一般的です。占い方は自由で決まりはありません。
しかし、ストーンを一つのバッグに入れておき、その中からストーンを取り出し、決まった配置に並べていく方法が一番よく見かけます。
かつての占者はすべての石を布の上に放り投げ、意味を読み解くというワイルドな占い方をしていたようです。ちなみにルーン占いは卜術と言われるこの瞬間に偶然に出た結果で物事の未来や吉凶を推測する、タロットカードや易のような占いです。
ジプシー占い
インドからヨーロッパへと放浪の旅をしていたジプシー達が迫害を受けることも多く、真剣に未来を読み解くために占いをしていたそうです。
それがジプシー占いの始まりのようです。また昔は、枝や木を使用して占っていたそうですが、今日では図柄の描かれたカードを使用して物事を占います。ジプシーカードはタロットカードの起源になったとも言われています。
東ヨーロッパでもジプシー占いは有名なようで、実際に占ってもらったことのある人の話では的中率が非常に高く過去はもちろん、未来の重要な事柄も当たっていたそうです。
風水
風水は古代中国で発祥した占いというよりも環境学です。「気」の力を利用し、衣食住などを整え、運を開いていく教えだと言えます。環境が運気を決めるというのが風水の基本的な考え方なのです。実際に中国や台湾、シンガポールなどでは風水を基準にして家を建てたり、インテリアに工夫をする人が多いことでも有名です。
しかし、日本において家を引っ越す際は、100パーセント風水的に良い物件を探そうとすると、なかなか見つかりません。そのため、無理のない程度に風水を参考にして、新居を探したり、インテリアに工夫をするのがベターなのでは、と思います。
フォーチュンクッキー
日本ではあまり馴染みのないフォーチュンクッキーですが、アメリカやカナダのチャイニーズレストランでは一般的な存在です。食後にフォーチュンクッキーができてきて、それを手で割ると中に紙が入っています。
そこには孔子の言葉やことわざ、創作した格言などが書かれていて、とってもユニークで、おみくじ感覚で楽しめます。もちろんフォーチュンクッキーは食べられます。
この占いはサンフランシスコで開催された国際見本市に日本庭園茶屋があり、日本茶と一緒に出されたのが始まりのようです。日本庭園茶屋で日本人が始めたことなのに、なぜ今はチャイニーズレストランで? とやや不思議ですが、ユニークな占いであることは間違いないので、アメリカやカナダのチャイニーズレストランに行った際は、フォーチュンクッキーを楽しんでみたいものですね。
文鳥占い
文鳥占いとは昔から台湾にある占いで、占いたいことを文鳥に伝え、文鳥が数十枚あるくじの中から1枚を引く占いです。占いを行う文鳥はただの文鳥ではないそうですよ。訓練に順応でき、予知能力と霊力を兼ね備えている文鳥しか占い師ならぬ“占い鳥”にはなれないようです。
またこの占いの一番の魅力は文鳥の可愛らしさが魅力ですね。台北の龍山寺にある占いストリートでも「鳥占い」ができます。旅行ついでに占ってもらうのも良いかもしれませんね。
コーヒー占い
トルコ発祥だと言われているコーヒー占いは、コーヒーを飲み終わった後のカップの底に残った模様で物事を占います。カップの下半分は過去、上半分は未来を表しているのだそうです。またカップの取っ手に近いほど、自分に身近な出来事を表し、取っ手から遠いほど、やや遠い出来事を表しているようです。
イスタンブールのベイオール地区はコーヒー占いの激戦区だそうで、コーヒー占いカフェがいっぱいあるようです。イスタンブールに旅行した際は、ぜひ一度コーヒー占い店に足を運んでみたいものですね。
紅茶占い
イギリス発祥と言われている紅茶占いは、ハリーポッターの物語にも登場します。
紅茶占いは、占い方が2つあります。
■1つ目の占い方
占いたいことを思い浮かべ、心を落ち着かせます。そして、茶葉を飲み込まないようにゆっくり紅茶を飲み干します。紅茶を飲み終えたら、占いたい質問をもう一度思い浮かべて、ティーカップを時計回りに3回まわします。
質問内容を思い浮かべたまま、ソーサーにティーカップを載せ、静かにひっくり返し、3秒待ちます。カップを元通りに戻し、中の茶葉がどんな形状なのかで占います。
■2つ目の占い方
茶こしを遣わずに紅茶をいれます。紅茶を注いだら、ティーカップを左回りに3回まわします。
カップの中の茶葉を見て、カップの左側が過去、右側は未来。カップの底への距離は、時間を表し、沈んでいるほど、遠い未来を表します。また茶葉の数や茶葉の形状を、十字に見える、花のような形状に見えるなど、図形に見立てて、吉凶を判断することもあるようですよ。
米占い
アジア諸国で発祥されたと言われる米占いですが、占いたい人が米粒をつまんだ数で運勢をみる占術です。仕事運や恋愛、結婚運、旅行運や健康運など、様々な事を占うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
意外なもので占いが出来たり、世界で占いが重要なものとして、大切に扱われてきたことをお分かりいただけましたでしょうか。旅行先で楽しんだり、身近なもので占いが出来るのも魅力ですね。