英単語には似たような意味を持つものが多くあり、いざ使おうとすると「あれ?この場面ではどの単語を使ったらいいのだろう?」と迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
単語ごとの適切な使い方を理解しておくと、自信を持って会話や文章で使えるはずです。
今回は「海外」を意味するforeign, overseas, abroadの使い方の違いをご紹介します。
Foreign
形容詞として使われます。下記3つ目の例のように「外来の、異質の」という排他的なイメージを持つ場合もあるため、使う際は少し注意が必要です。
[形容詞] 海外の、外国の
Spain was the first foreign country she had visited.
スペインは、彼女が初めて訪れた外国である。
[形容詞] <叙述的用法で> 性格を異にして、相いれないで
Hating others is foreign to her.
誰かを嫌うことは彼女の性に合わない。
[形容詞] (固有でない)外来の、異質の
A doctor got a foreign object out of my eye.
医者が目の中の異物を取り出してくれた。
Overseas
形容詞、副詞の用法があります。スペルからも推測できるように、特に海をまたぐ場合に使われます。
[形容詞] 海外の
We need to open up overseas markets.
海外市場を開拓する必要がある。
[副詞] 海外で(へ)
My brother is a student overseas.
私の兄(弟)は海外留学中だ。
Abroad
副詞としてのみ使われます。そのため基本的に前置詞を伴いません。
[副詞] 海外で(へ)、外国で(へ)
They are not going abroad for their holiday this year.
今年の休暇は海外に行かないそうだ。
ただし、例外的に ”from” はabroadの前に使えます。
Most of the goods are imported from abroad.
商品のほとんどは海外から輸入している。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この他にも、似たような意味を持つ英単語は多数存在します。出会うたびに辞書などで意味を確認すると、実際の会話で自信を持って使えそうですね。