毎年、6月の第3日曜日は「父の日」です。今年は6月20日ですね。
日本では、お酒やネクタイ、趣味の物を贈るなど、感謝の気持ちを込めてプレゼントを用意することが多いですが、
海外はどうでしょうか?そもそも日本と同じ日にちなのか、どんな習慣があるのか。
今回は各国の「父の日」についてご紹介します。
父の日とは
子どもが父親に感謝の気持ちを伝える日です。日本では6月の第3日曜日とされていますが、この日は全国共通ではありません。
国や地域によって父の日の過ごし方や、選ばれているギフトもさまざま。そもそもを言えば、元はアメリカで生まれた習慣です。
1910年にアメリカ・ワシントン州在住の女性が、彼女の父親の誕生月6月に“父の日礼拝”をしてもらったことがきっかけだと言われています。
父の日の由来は育ててくれた自分の父親に対して、「感謝を伝えたい」という気持ちから始まっているのですね。
各国の父の日
アメリカ
日本と同じ6月の第3日曜日です。
父の日当日は家族みんなでゲームをしたり食事をしたりして一緒に過ごす事が多いそうです。
カナダ
日本と同じ6月の第3日曜日です。
プレゼントを贈るほか、家族で出かけレジャーなどを楽しんだり、レストランで食事したりすることが多く、
体を動かすのが苦手なお父さんは家で映画をみたりゲームをしたりして一緒に過ごすそうです。
普段は忙しいお父さんもこの日は、家族で過ごせるステキな日だそうです。
イギリス
日本と同じ6月の第3日曜日です。
お花やメッセージカードをお父さんに贈るのが定番。
お花を贈る際決まった花はありませんが、花言葉にこだわったり、ギフトに込める意味にこだわったりするのが特徴です。
オーストラリア
オーストラリアは9月の第1日曜日が父の日です。
母の日は日本と同じ5月の第2日曜日ですが、父の日は異なり、理由は不明です。
お花を贈る習慣もなく、家族でアウトドアに出かけて過ごすことが多いというオーストラリアらしい特徴があります。
ピクニック、バーベキューなどをするそうで、メッセージカードやプレゼントも贈られます。
韓国
韓国には、父の日も母の日もありません。その代わりあるのが「オボイナル」と呼ばれる、父親だけでなく母親にも感謝をする日。
日にちは5月8日で、いうなれば「両親の日」です。儒教の思想が根強く残っている韓国では、両親を敬う気持ちが重んじられます。
最初から両親の日だったわけではなく、もともとは母の日だけ存在したのですが、父の日がないのはおかしいとなり、
同じ日に両親へ感謝の気持ちを伝える日になっていったという経緯があります。
お花などの定番ギフトの他、舞台やコンサートのチケット、旅行などがプレゼントされることもあるそうです。
イタリア
イタリアの父の日は3月19日です。これは、イエス・キリストの養父である「聖ジュゼッペの日」であることが由来です。
ジュゼッペはイタリア語ですが、英語では「ヨゼフ」なので、聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
当日は、ゼッポレという菓子を皆で食べます。
プレゼントは、子どもたちが贈る場合は手紙が多いそうで、日本と同じですね。
同じカトリックの国のポルトガルとスペインも、この3月19日を父の日にしています。
ドイツ
5月のキリスト昇天祭に合わせて行われるため、父の日は毎年日にちが変わります。
イースターを1回目の日曜日として、そこから6回目の日曜日が、父の日となるのだそうです。
この日は、お父さんに感謝を表す日という以外にも、年に一度男性が羽目を外しても怒られない日となっており、
お父さんたちが友人同士で集まって、外でお酒を飲んだりグループ同士で盛り上がったりするという楽しい1日です。
お父さんに楽しんでもらいたい!という家族の気持ちで成り立ってるんですね。
フィンランド
フィンランドの父の日は、11月の第2日曜日とされています。
11月に祝日がなかったから、というシンプルな理由で決まったそうです。
そんなフィンランドにおける父の日のプレゼントは、カードや手作りの贈り物が多いのだそうです。
まとめ
いかがでしたか?
世界各国の父の日は宗教観や歴史によってさまざまですね。
しかし、花などのギフトを贈ったり、家族みんなで思いきり楽しんだりして、お父さんに感謝の気持ちを伝える日であることは変わりないようです。
国や地域での違いや共通点を発見することは国際交流の大きな楽しみのひとつになります。
今年は父の日に一緒に過ごす、電話をするなど、いつもよりコミュニケーションをしっかりとってみてはいかがですか?