そのリーディング教材、本当にあなたに合ってますか?
英語学習において、意外と取り組みづらいのがリーディングではないでしょうか?
ここでは、リーディングに対し苦手意識を感じてしまう3つの理由と原因についてご紹介いたします。
苦手だと感じてしまう理由を明確にし、それを改善・解決していくことで、リーディング力向上につなげていきましょう。
リーディングに苦手意識を持ってしまう理由は、主に
➀ 単語のレベルが合っていない
➁ 文法知識が不足している
➂ 内容が面白くない
の3つが考えられます。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
➀ 単語のレベルがあっていない
英語を読んでも理解が困難である場合、文中で使われている単語のレベルが高すぎるという可能性があります。
おおまかな文章の内容を理解するためには、知らない単語の出現率は20語中に1語までが許容範囲とされています。(羽鳥, 1982)
また、文章に含まれている単語のうち95~98%が知っている単語であれば、文中に知らない単語があっても前後の文脈やその内容から知らない単語の意味をほぼ正確に推測することができるとされています。例えば、100語中知らない単語が2~5語程度であれば、内容をほぼ正確に理解することができるということです。(中田達也, 英単語学習の科学, 2019)
教材選定をする際の基準として、精読の場合には知っている単語が95%より低くても良いですが、多読の場合は95%〜98%のテキストを選ぶようにすると良いでしょう。(Nuttal, 1996)
➁ 文法知識が不足している
単語と同様に、文法の知識が不足している場合も英文を理解ができない原因になります。それは、文法知識が不足していると文の構造を正しく理解することが難しいためです。仮に、単語の意味を理解できたとしても文構造を正しく捉えられていないと、文全体の意味を正しく理解することができないということです。
➂ 内容が面白くない
単語・文法の知識が不足していることの他に、単純に「文章の内容が面白くない」ということも考えられます。興味がない内容だと、学習意欲が低下しやすく(McCombs & Wisler 1997: 38)、読んでいても頭に入ってこない原因になることがあります。スパトレの授業では全部で100種類の教材を取り扱っています。その中から、背景知識がある題材、ご自身の生活に関係のある題材、興味を持てる題材、目標に近い題材などを選んで取り組んでみてください。
まとめ
今回は、リーディングの学習が苦手だと感じてしまう理由と原因についてご紹介しました。
洋書や英文記事を用いたリーディング学習も英語習得ためには役立ちますが、適切な教材を選択できていないことで、せっかくのリーディング学習に苦手意識を感じてしまいがちです。もしそれが英語学習の継続率に影響を与えてしまうとしたら、改善・見直していきたいですよね。まずは、是非この機会にご自身のリーディング教材が適切なものかどうかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
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