友人や恋人との会話の中で、「~じゃない?」「~だと思わない?」という相手に同意を求めることがありますよね。

あなたなら、これを英語でどのように表現しますか?

これには、「付加疑問文」という用法を使います。つまり、「~だよね。そう思わない?」と文の後に付加的に疑問文を加えるという方法ですね。

日本語でもよく表現されるこの言い回し、英語でも同様に超頻出の口語表現です。今回は、この「付加疑問文」についてご紹介いたします。

 

付加疑問文とは?

付加疑問文は、相手に「〜ですよね?」または「〜ではないですよね?」と確認をしたり、同意を求めたりするときに用いられます。

早速、例文を見ていきましょう。

This coffee is tasty, isn’t it? – このコーヒーはとても美味しい、そう思わない?

This coffee is not tasty, is it? – このコーヒーはとても美味くない、そう思わない?

 

付加疑問文の作り方

付加疑問文は、肯定文の最後に否定形の疑問文を付け加えるだけ(否定文の場合は、肯定形の疑問文を付け加える)、と至ってシンプルです。その際、付加疑問文の前の文について、以下3点に気をつけましょう。

①動詞の種類(be動詞または一般動詞)

②動詞の形(肯定文または否定文)

③主語は何か

では、以下例文を見ていきましょう。

 

be動詞

This music is cool, isn’t it? – この音楽、かっこいいですよね?

主語の「this music」は、付加疑問文内で「it」と言い換えられています。

文中にbe動詞があるときには、be動詞を否定形に変え、主語を代名詞に置き換えたものを続けます。

 

The students are very aggressive, aren’t they? – その生徒たちはかなり積極的ですよね?

主語の「the students」は、付加疑問文内で「they」と言い換えられています。

複数形なら 「aren’t+代名詞」、過去形なら「wasn’t / weren’t+代名詞”」となります。

 

一般動詞

付加疑問文内では、動詞が「do」や「does」「did」置き換えられます。

Michel lives around here, doesn’t he? – マイケルはこの辺りに住んでいますよね?

 

否定文

否定文の場合には、付加疑問文として肯定形の疑問文が用いられます。

The test wasn’t easy, was it? – そのテストは簡単じゃなかったよね?

 

助動詞を含む付加疑問文

付加疑問文には助動詞が含まれる場合も用いることができます。助動詞とは、「can」「will」「should」「must」「shall」のことです。

You can play a soccer, can’t you? – 君はサッカーできるんだよね?

Your family will come to Tokyo tomorrow, won’t they? – あなたの家族は明日東京に来るんだよね?

 

「Let’s」から始まる文

提案やお誘いの場合は、文末に「~shall we?」 を付け加えるとより丁寧で上品な表現となります。

Let’s go to a party, shall we? – パーティに行きませんか?

 

命令文

命令文を付加疑問文にすると、「〜してね?」と柔らかい表現になります。

「will you?」を付加疑問文として用いることが一般的ですが、その他に「would you?」「 won’t you?」「can you?」「could you?」「can’t you?」も同様に用いることができます。

Open the door, will you? – ドアを開けてくれる?

 

付加疑問文の答え方

付加疑問文に対する回答方法は、肯定文か否定文であるかで異なるため少し注意が必要です。

まずは、肯定文から見ていきましょう。

You are good at cooking, aren’t you? – あなたは料理が得意ですよね。

– Yes, I am.  はい、得意です。

– No, I’m not. いいえ、得意ではありません。

 

以下が否定文の場合で、注意が必要です。

You aren’t good at cooking, are you? – あなたは料理が得意ではないですよね。

– Yes, I am.  (いいえ、)得意です。

– No, I’m not. (はい、)得意ではありません。

「あなたは料理が得意ではないですよね?」という質問に対しての回答は、英語では上記のようになります。

英語では相手の「質問内容に対して」同意か反対かで「Yes」または「No」と回答します。これは、付加疑問文だけでなく通常の疑問文であっても同様の回答方法となります。日本語とは異なるため少し注意が必要です。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、「~じゃない?」「~だと思わない?」という相手に同意を求める表現、「付加疑問文」をご紹介いたしました。日常会話で超頻出の表現ですので、是非この機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。より英会話を楽しめるようになるかもしれませんね。