「インプットの質」を上げる方法とは?

 

 

英語学習におけるインプットの重要性については、以前こちらの記事にてご紹介いたしました。

今回は、効果的なインプット方法において大切なポイントをご紹介します。この記事を通して、「質」の高いインプット学習で更なる英語力向上を目指していただければ幸いです。

 

第二言語習得論の有名な教授であるクラッシェンの「インプット仮説」では、自分の言語能力より少し高いレベルのインプットを行う場合のみ、言語習得が行われるとされています。(Krashen, 1985)

インプット学習では、簡単すぎず難しすぎないレベルの教材に取り組むことがポイントです。

 

インプットは文字だけではなく、音声から取り入れることも必要です。

また、文字からのインプットと音声からのインプットをバランスよく十分に取り入れることが重要とされています。(村野井, 2006)

 

ひとつの教材を使って、リーディング(文字からのインプット)とリスニング(音声からのインプット)を行うことも効果的です。

この時、英文の内容をきちんと理解したうえで、意味を意識しながら取り組むことが大切です。

 

また、興味のある分野や知識のあるテーマでこの学習を行うことも良いでしょう。なぜなら、モチベーション(学習意欲)や内容を理解するのに大変役立つためです。

ご自身が、おもしろいと感じて読んだ・聴いた内容の定着率は、通常と比べて1.15倍になるという結果もあります。(Vardaman, 2013)

 

ご自身にとって簡単すぎず難しすぎないレベルの教材で、かつ興味を持つことができるものをたくさん読む・聴くことが重要です。

 

 

まとめ

今回は、「効果的なインプットの方法」についてご紹介しました。

効率的に学習を進めていくためには、ご自身のレベルに合った教材を選ぶことが非常に重要です。

「第二言語習得論」においても、「動機付け」は言語習得において重要な役割を果たしていることが分かっています。興味を持てるテーマを教材として選ぶことで、同じ時間でもより効率的にインプットができるようになります。英語学習においてインプットは非常に重要です。この機会に是非、「質」の高いインプット学習で、学習の効率を上げてみるのはいかがでしょうか。

 

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