アメリカとイギリスはどちらも英語圏ですが、実は使われる英語には大きな違いがあります。
今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いを5つご紹介いたします。
◆発音
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「R」の発音の違い:イギリス英語では「R」の後に子音が来ない場合は発音が控えめで(モゴモゴ話すようなイメージ)、アメリカ英語でははっきりと舌を巻いて発音します。
(例)「More」を英では「モー」米では「モア」と発音します。
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「A」の発音の違い:イギリス英語では「A」をローマ字に近い「ア」として発音しますが、アメリカ英語では「ア」と「エ」を混ぜたような発音になります。
(例)「Tomato」を英では「トマート」米では「トメート」と発音します。
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「T」の発音の違い:イギリス英語では「T」をしっかりと発音し、アメリカ英語ではしない、もしくは「D」や「R」として発音する事が多いです。
(例)「Party」をイギリス英語では「パーティー」米では「パーリー」と発音します。
◆スペル
同じ単語でもスペルが違うものがあり、主に3パターンに分類されます。
①語尾が「-er」(米)か「-re」(英)
(例)「真ん中」:Center/Centre 「劇場」Theater/Theatre
②語尾が「-or」(米)か「-our」(英)
(例)「色」:Color/Colour 「風味」Flavor/Flavour
③語尾が「-ze」(米)か「-se」(英)
(例)「謝る」:Apologize/Apologise 「まとめる」Organize/Organise
◆文法
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過去形(米)/過去完了形(英)
主に口語においてアメリカでは過去形を、イギリスでは過去完了形を用いることが多いです。
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集合名詞
TeamやFamilyと言った複数を一つの名詞にまとめたものを集合名詞といい、それに係る動詞をアメリカでは単数形活用しイギリスでは複数形活用します。
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HaveとTake
HaveとTakeは「(ランチを)食べる」「(シャワーを)浴びる」など様々な意味のある便利な動詞ですが、Haveはアメリカ、Takeはイギリスでで多く使われる傾向にあります。
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時間表現
アメリカ英語では「4時20分=Four twenty」のように数字を羅列するだけです。
一方イギリス英語では「4時20分=Twenty past four」や「4時50分=Ten to five」のような言い方をします。
また15分は「Quarter(時計の4分の1という意味)」30分は「Half(時計の半分の意味)」と表したりします。
◆使われる国
アメリカ英語:アメリカ、カナダ、南米諸国、フィリピン、日本、韓国
イギリス英語:イギリス、アイルランド、シンガポール、マレーシア、香港、アフリカ諸国、イラン、インド、マレーシア、タイ、中国
(*どこの国でもインターナショナルスクールで教わる英語はイギリス英語が基本になります。)
◆成り立ち
数多くご紹介してきたアメリカ英語とイギリス英語の違いですが、成り立ちにも違いがあります。
アメリカ英語は、移民が非常に多いことや効率を重視するという国民性からシンプルで誰にでも話しやすいようになっています。TOEICはアメリカ英語ベースですがリスニングでは、イギリスやオーストラリアの発音も流れます。
一方で、イギリス英語は階級社会が色濃く所属する社会カーストにより使う単語や発音が違ったりするので聞いていて多様です。また国連や国際会議で話される英語は絵イギリス英語である場合が多いです。IELTSはイギリス英語のみになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いを5つご紹介いたしました。
ぜひ本記事が皆様のご参考になれば幸いです。