長期的に記憶を定着させる暗記学習方法とは?

 

 

英語を学習する際に避けて通れないのが、「英単語を覚える」ことです。

英語の覚え方は単純ですが、やり方を間違えると非効率になり、必要以上に時間がかかってしまいがちです。今回は、暗記学習が苦手な方に向けて効果的に英語を暗記するポイントについて解説していきます。

➀ テストの要素を加える

これまでの研究で、テストをすることで記憶への定着度を高められることが分かっています (Karpicke & Roediger, 2008) 。 例えば単語帳(集)を使った学習では、単語と意味をただ眺めるだけではなく和訳を隠しながら単語を見て意味を思い出すようにすると、テスト効果が期待でき記憶への定着度が高くなります。単語帳(集)を使った学習の際は是非このようなやり方で繰り返し行ってみてください。
これは単語だけでなく文法の学習にも応用可能です。新しくインプットした文法知識が使われている英文を使い、穴埋め問題などを自分で作って行ってみると、テスト効果が発揮され記憶として定着しやすくなります。

 

➁ 長い間隔で復習する

単語の意味を長期的な記憶にするためには、短い間隔ではなく長い間隔で復習することが効果的です。長い間隔とは具体的には、「覚えていたい期間の10〜30%程度の間隔」で復習を繰り返すことが最も高い保持率に結びつくという説があります (Bird, 2010) 。
忘れないようにと覚えて間もないものを短い間隔で繰り返し復習するのではなく、忘れた頃に復習して思い出すことが効果的な暗記のコツです。

 

➂ 声に出しながら覚える

英語の単語・フレーズ・文法などを覚える時は、声に出しながら覚えるようにすると、暗記の効率が上がることがあります。
脳科学の分野では、何かを覚えようとする時には、目で文字を追うだけでなく、声に出して読んでみるなど、意図的に複数の情報を重ねることが有効であるとされています(『脳に悪い7つの習慣』 林成之, 2009)。
単語学習などを行う際も、声に出しながら行うようにすると記憶により結びつきやすくなるのでおすすめです。
今黙読しながら単語学習をしているという人は、声に出しながらの学習に是非トライしてみてはいかがでしょうか。発音の練習にもなり一石二鳥ですよ。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、効果的な英語の暗記方法についてご紹介しました。今まで、英語学習をなんとなく進めていた方も多いのではないでしょうか。英語学習を実践の場で活かすためには、長期的な記憶の定着が必要になります。記憶の定着についての仕組みを理解し、現在の学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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