日本でも2050年までにカーボンニュートラルを目指すことが2020年10月に宣言され、さらに環境問題についての取組みが加速され始めてきているいま。
国から企業・個人に至るまで環境問題に対する取組みが増えてきている中で、今回はエコ取組みの先進国と言われている欧州やその他海外の様々な取組みについてご紹介したいと思います。
国を挙げたエコな取組み
【フランス】
フランスでは2020年2月に循環型経済(サーキュラーエコノミー/circular economy)を目指す、「循環経済法」が制定されました。この法律では、現代の大量生産・大量消費・大量廃棄からリサイクル・リユースの循環型経済の社会へ、国を挙げて目指していく具体的な内容が含まれています。
「使い捨てプラスチックの廃止!」
フランスは2016年より使い捨てプラスチックのレジ袋の使用が禁止されていましたが、この法律により2022年1月より、野菜や果物を包装するプラスチック袋の使用も禁止することが施行されました。
また2025年1月1日までにプラスチックのリサイクル率を100%にする目標を掲げており、2040年までにはフランス国内全ての使い捨てプラスチックを廃止することを目標にしています。
「食品廃棄の禁止!」
同じくフランスでの取組みになりますが、2016年2月に食品ロスの問題解決に向け「食品廃棄禁止法」が施行されました。
この法律では、一定以上の広さのスーパーマーケットで売れ残った食品の廃棄を禁止し、余った食品は慈善団体へ寄付することを義務づけました。
企業が行うエコな取組み
【Lush (イギリス) 】
日本にも店舗があり、ユニークで斬新な商品を展開しているLushですが、環境問題に取り組み続けている企業の1つです。
「パッケージレスの商品デザイン!」
Lushの商品は限りなくパッケージをなくすデザインが考えられているため、商品の半分以上はパッケージなしで購入できるようになっています。
万が一パッケージを使用する場合でも、リサイクル素材や使用後にリサイクル・コンポストできる素材を使用する工夫がされています。
【Patagonia (アメリカ) 】
今年の9月にPatagoniaの創業者であるイボン・シュイナード氏が自身と家族が保有している株式の全てを環境保護活動を行う団体に寄付することを発表し、注目されたPatagoniaですが同社も創業以来、エコな取組みを続けている企業の1つ。
「Worn Wear(新品よりもずっと良い)」
Worn Wearは、Patagoniaの製品をより長く使ってもらうためのプラットフォームであり、会社自体が消費を減らし、必要ないものは買わない、そして修理をすることで製品の寿命を少しでも長くすることを推奨しています。衣類の寿命を延ばすことで、炭素排出や水の使用量の削減にもつながり、Patagoniaの店舗でも定期的に壊れてしまった衣類を修理するリペアイベントを開催しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は海外のエコな取組みについて紹介しました。
環境問題と聞くと「なんだか難しそう」「大変そう」といったイメージを持っている方もいるかと思います。
ここで紹介したもの以外にもユニークで新たな発見ができる、海外のエコな取組みがたくさんありますので、ご興味があればぜひ調べてみてくださいね!