あなたは、「動名詞」と聞いて自信を持ってどんなものだか説明できますか?
中学生で学ぶ英文法の知識ですが、ここで今一度おさらいしてみませんか。今回は、「動名詞」ついてご紹介いたします。
動名詞の基本
まず、「動名詞」とは、動詞に「〜ing」を付けた形です。動詞を「~ing」形にし、「動名詞」とすることで、その動名詞に名詞の役割を持たせることができます。
また、動名詞は、「to 不定詞」と置き換えることができる場合もあります。
動名詞として、その動詞に名詞の役割を持たせる場合、以下の4つとして用いることができます。
①主語(S)
②補語(C)
③目的語(O)
④前置詞の目的語
それでは、それぞれの用法を例文を使って見ていきましょう。
①主語(S)
Studying is interesting. – 勉強することはおもしろい。
「Studying」が主語の役目をしており、「Studying」の代わりに「To study」(不定詞)とすることも可能です。
②補語(C)
My hobby is studying. – 私の趣味は英語を勉強することだ。
現在進行形の「~ing」と見分けるのが難しい場合もありますが、この例文では現在進行形で考えると意味が通じません。そのため、この場合の「~ing」は、動名詞として用いられ、かつ補語の役目をしていることがわかります。この場合も、「studying」の代わりに「to study」(不定詞)とすることも可能です。
③目的語(O)
I enjoy studying English. – 私は英語を勉強することを楽しんでいる。
動名詞は、「〜すること」と訳すことができます。この場合、「study(勉強する)」+「ing」で、「勉強すること」となります。
④前置詞の目的語
I’m interested in studying hard. – 私は真面目に勉強することに興味がある。
前置詞の後には必ず名詞がくるということを覚えておくと便利です。よって、前置詞の後には動詞がくるということはないので、動詞を動名詞に変換する必要があります。動名詞は名詞としての役割を果たすため、このようにすれば文法的に正しい文章が作れます。
動名詞の否定形
動名詞の否定形には、「not ~ing」の形を用います。
My mom told me about not making a lunch box today. – お母さんは、私に今日のお弁当を作っていないことを伝えた。
動名詞 ≠ to不定詞
「動名詞」を「to不定詞」に置き換えることができる場合も多くありますが、できない場合もあるので注意が必要です。
以下でいくつか例を見てみましょう。
enjoy
○正解: I enjoy studying English.
×誤り: I enjoy to study English.
「enjoy」の目的語には、動名詞のみ用いることができます。「to不定詞」を目的語として用いることはできません。
このように動名詞のみを目的語として用いることができる動詞は、他にもあります。以下で見てみましょう。
finish
I will finish studying English in this year. – 今年中に英語の勉強をすることを終えます。
avoid
She avoid studying English. – 彼女は英語を勉強することを避けている。
recommend
I recommend studying English for business. – 私は仕事のために英語を勉強することをお勧めする。
keep
You should keep studying English. – あなたは英語の勉強を続けるべきだ。
stop
He stopped studying English. – 彼は英語を勉強することをやめた。
(He stopped to study English. とすることもできますが、この場合は「彼は英語の勉強をするために止まった」というように意味が異なります。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、今さら聞けない「動名詞」の基本をご紹介いたしました。中学生で習った「~ing」形、改めて学習すると新しい発見があるかもしれませんね。どのような用法で使われているのか日々意識しながら学習をしてみると、より理解も深まるかもしれません。これを機会に、是非マスターしてみてはいかがでしょうか。