「despite」と「in spite of」。単語帳やイディオム帳などで目にしたことのある方も多いかもしれません。
なんとなく意味は知っているけれど実際に使いこなしきれていないという方も少なくないはず。
今回は「despite」「in spite of」についてご紹介いたします。
「despite」「in spite of」の意味
意味はどちらも同じく「~にもかかわらず」で、端的に言えばこれら2つの違いは特にありません。
「Despite」と「in spite of」は、文の中では同じ働きをします。言い換えれば、この2つの前置詞は基本的に同じです。
どちらも 「notwithstanding」「even though」「regardless of」と同じ意味を持ちます。
「despite」「in spite of」は、対比を表す前置詞であり、文章の最初や途中、文節に必要になることが多いです。
以下、例文を見てみましょう。
In spite of his injury, David will play in Saturday’s match.
怪我をしているにもかかわらず、デイビッドは土曜日の試合に出場します。
この文の 「in spite of」を 「despite」 に置き換えても同様の意味になります。
重要なのは、独立節(文の構造上、ある文節または連文節が、他の文節に対して独立し、直接の関係をもたない場合にいう。)が、「in spite of 」で始まる従属句とのバランスをとるために存在するということです。
「despite」「in spite of」+5W1H1
「What」や「How」などの5W1H1は、冒頭に置くと疑問文となりますね。
しかし文中に用いることで関係代名詞として、または動詞を修飾するときには副詞として機能します。
「despite」「in spite of」+5W1H1として用いられている例文を見てみましょう。
The shower head. It worked fine despite how it looks.
シャワーヘッドです。見た目はともかく、ちゃんと使えました。
In spite of what happened to it, the pounding rain and hurricane-force winds, the barn still stands intact.
大雨とハリケーンのような強風に見舞われたにもかかわらず、この納屋はまだ無傷で立っています。
「despite」「in spite of」には少し別のニュアンスが含まれることもあります。
以下、例文を見てみましょう。
He ate all of the cookies in spite of his mom’s warnings.
彼は母が警告したにもかかわらず、クッキーを全部食べてしまった。
この場合も他の例文と同様に「in spite of」は「~にもかかわらず」という意味として用いられていますが、「母の警告が気に入らず、わざわざその警告を無視してクッキーを食べた」のような「侮辱」を込めた意味合いでとらえることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「despite」「in spite of」についてご紹介いたしました。なんとなく意味は知っているけれど使いこなしきれていなかった方も、是非この機会に意味を改めて確認しマスターしてみてはいかがでしょうか。