「must have」と「must 」、あなたはこの2つの違いについてご存知ですか?

「must have」は日常会話でも非常によく使われる表現のひとつですが、日本語に訳すと「must」 と非常に似た表現になります。

そのため、実際に「must have」に出会った際に混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「must have」の意味と使い方についてご紹介いたします。

 

must  の意味

まずは、馴染みのある「must」から説明いたします。

「must」は、「~に違いない、しなければならない」という意味ですよね。

例文を見てみましょう。

You must be happy. – あなたは幸せに違いない。

you must go see a doctor. – あなたは病院に行かなければならない。

 

must have の意味

「must have」 は「違いない」という意味になります。

既に触れたように、「must」は「~に違いない、しなければならない」という意味です。そこに「have」を付け加えることで、過去の出来事に対して確信のある事柄を憶測するニュアンスを持たせることができます。

以下、「must」 と「must have」を使った例文をそれぞれみてみましょう。

You must be happy. – あなたは幸せに違いない。

You must have been happy. – あなたは幸せだったに違いない。


「must」は現在の状況に対する確信や推量を表し、「must have」は過去の出来事に対して確信のある推量を表すことができます。

このように、過去の出来事に確信のある推量を表す際は「must」の過去形のような意味合いで「must have」を用いることができます。

 

さらに例文をみてみましょう。

You must go see a doctor. – あなたは病院に行かなければならない。

You must have seen a doctor – あなたは病院に行かなければならなかっただろう。

「must」の例文の場合は、「行かなければならない」という「強制」の意味を持ちます。

しかし、「must have」の場合、「行くべきだったのに」という過去の出来事に対する推量を表します。

 

では、「You must go see a doctor.」を過去形にするとどうなるでしょうか?

答えは、「You had to go see a doctor.」 です。「had to」を用いて、「あなたは病院に行かなければならなかった。」という「must」を使った文と同様に「強制」のニュアンスが込められます。

「must have」には「強制」を表す意味はなく、過去の推量を表す場合のみに用いられることを覚えておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、「must have」の意味と使い方についてご紹介いたしました。「must have 」は、過去の出来事に対しての推量を表現することができます。また、日常会話でもよく使われる表現でもあり、是非この機会に使いこなせるようになっておくと普段の会話の中でも表現の幅が広がるかもしれませんね。