違いを理解すればすぐに身につく?「a」と「the」の違い
頻繁に出会うことのある「a」と「the」、この2つの違いについてはっきりと理解できていますか?日本語では冠詞をつけるという概念がないので、違いを理解するのに苦労される方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回は冠詞「a」「the」の違いと使い方を、わかりやすくご紹介いたします。
「a」「an」の意味と使い方
不特定名詞
「a」「an」 は数えられる単数名詞の冠詞として、(ある一つの)人や物、場所が不特定な時に使われます。会話や文章において、何かの物事や自分のアイディアを初めて人に伝える時にも「a」「an」が使われます。
では、早速例文を確認してみましょう。
I went to a shopping mall today.
今日、私はショッピングモールに行きました。
この場合、話し手は具体的にどこのショッピングモールへ行ったか述べていません。なので、聞き手はどのショッピングモールに行ったかはわかりません。
I am going to a movie theater tonight.
今夜、映画館に行きます。 →どの映画館に行くかはわからない。
I bought a new phone.
新しい携帯電話を買いました。→どの携帯電話を買ったかはわからない。
「The」の意味と使い方
特定できる名詞
a/an とは対照的に、the は数えられる名詞、数えられない名詞、単数形と複数形、全てにおいて使われます。また、話し手と聞き手がお互いに文中のtheが何を指しているかを理解している時に使われます。
a/the の例文として使用した I went to a shopping mall today を the shopping mall にした場合、話し手と聞き手はどのショッピングモールに行ったかを理解しています。
下記の例文を確認してみましょう。
I went to the gym with Tom today.
今日、トムとジムに行きました。→ 話し手と聞き手は、トムと一緒にどこのジムに行ったか理解している。
I bought the T-shirt that I told you about the other day.
前に話した T シャツを買いました。 → 前にこの Tシャツについて話したことがあり、 話し手と聞き手はどのTシャツのことなのか理解している。
人、物、場所について、以前にも話題に出てきたことがある場合
I went to watch a baseball game last night and the game was great.
昨日の夜に野球の試合を観戦しました。その試合はとてもよかったです。→前半に野球の試合の話をして、後半で触れている試合はどの試合のことなのか、話し手と聞き手が理解している。
I spent the night at a hotel in Tokyo and the hotel had amazing views.
東京のホテルで一晩過ごしました。そのホテルから見える景色はとても綺麗でした。→ 宿泊したホテルは、綺麗な景色が見える、宿泊したそのホテルであると話し手と聞き手が理解している。そのため、後半の文では、 the hotel になる。
まとめ
いかかでしたでしょうか?なかなか日本語に訳すことが難しい「a」 と「the」について、違いと正しい使い方についてご紹介いたしました。是非この機会に、冠詞を意識しながら学習してみるのも良いかもしれません。改めて意識してみると、違いや意味合いについてより理解を深めることができるかもしれませんね。