「デジタルコンテンツ」や「このサイトはコンテンツが充実している」など、「コンテンツ」という言葉が広く使われています。
頻繁に見たり聞いたりする言葉ですが、元々は英語の”content”という単語からきています。
それでは、日本語の「コンテンツ」は英語にした場合”content”(単数形)それとも”contents“(複数形)どちらが正しいのでしょうか。
今回は”content”と”contents”についてご紹介いたします。
“content”と”contents“
日本語では複数形の「contents(コンテンツ)」のみが使われていますが、英語ではこちらと単数形の「content(コンテント)」とを使い分ける必要があります。
まずは、”content”が名詞として使われる場合は、可算名詞(数えることができる名詞)として使われる場合と、不可算名詞(数えることができない名詞)として使われる場合があります。
これらをそれぞれ以下で整理してみましょう。
可算名詞として使う「コンテンツ」
“contents”(複数形)で使います。以下の場合に使われます。
- 鞄、箱、部屋などの「中身」
- 本、手紙などに書かれた「内容」
- 目次
My mother told me to show her the contents of my bag.
(母は私に鞄の中身を見せるように言いました。)
Can you tell me the contents of the letter?
(あの手紙の内容を教えてくれますか?)
Please refer to the table of contents.
(目次を参考にしてください。)
不可算名詞として使う「コンテンツ」
不加算名詞なので常に”content”(単数形)で使います。以下の場合に使われます。
- 書籍、スピーチ、作品などの「趣旨」「テーマ」
- ウェブサイト上の「情報」
- 食べ物や製品などの成分や材料の「含有量」
The content of the new president’s speech was interesting.
(新しい社長のスピーチの趣旨は興味深かった。)
The content of that website is too old.
(そのウェブサイトの内容は古すぎる。)
This juice has high sugar content.
(このジュースは砂糖をたくさん含んでいる。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このように英語の「コンテンツ」にはたくさん意味があり、意味に合わせて”content”と”contents”を使い分ける必要があるんですね。
日本語では「コンテンツ」と言いますが、英語では数えられるか数えられないかを基準にして意味に合わせて正しく使い分けるように確認してみてはいかがでしょうか。