あなたなら「心配」を英語でどのように表現しますか?
「worry」?もちろん正解です。実は「concern」という言葉を用いても「worry」と同様に「心配」を表現することができます。
しかしながら、これら2つにはニュアンスの違いがありそれぞれ使い分ける必要があるため少し注意が必要です。
今回は「worry」と「concern」についてご紹介いたします。
「worry」
worry:起こるかもしれない問題や不愉快なことについて、不愉快な気分になったり、怖くなったりするような方法で考えること。
「worry」は話し手の不安な気持ちを伝え、ネガティブな印象を与えます。
以下、例文を見てみましょう。
- Try not to worry – there’s nothing you can do to change the situation.
心配しないでください。状況を変えるためにできることは何もありません。 - Don’t worry, she’ll be all right.
心配しないでください、彼女は大丈夫ですよ。 - She’s worried (that) she might not be able to find another job.
彼女は次の仕事が見つからないかもしれないと心配しています。
「concern」
concern:何かについて心配したり神経質になったりする気持ち、または心配にさせる何か。
「concern」は、不安要素から脱出するための解決策を検討しなければならないというポジティブな印象を与えます。ビジネスシーンでは「worry」ではなく「concern」を用いることが一般的です。
- My concern is that you’re not getting enough work done.
私の心配は、あなたが十分な仕事をしていないことです。 - It concerns me that he hasn’t been in contact.
彼が連絡を取っていないことが気になります。
「worry」と「concern」の違い
以下、例文を用いてこれら2つのニュアンスの違いを見てみましょう。
Worry: What if I cant fit into that dress? (そのドレスに合わなかったらどうしよう?)
Concern: I’m going to have to watch what I eat if I’m going to fit into that dress.(そのドレスに合うようにするには、食事に気をつけないといけませんね。)
Worry: What if I’m late?(遅刻したらどうしよう?)
Concern: I’d better leave fifteen minutes earlier to avoid construction delays.(工事による渋滞を避けるために、15分前には出発したほうがいいですね。)
Worry: What if she says no?(もし彼女に断られたらどうしよう?)
Concern: Whether she says yes or no, either way I’ll survive.(イエスと言われようがノーと言われようが、なるようになります。)
Worry: This is a strange pain. What if it’s serious?(これは変な痛みだ。深刻な痛みだったらどうしよう?)
Concern: If I’m uncomfortable tomorrow, I’ll call the doctor. No sense assuming the worst.(明日も違和感があったら、お医者さんを呼びます。最悪の事態を想定しても仕方がありません。)
まとめ
以上「worry」と「concern」についてご紹介いたしました。
使い方を間違えるとニュアンスが大きく異なるこれら2つの表現ですが、混同しやすいため注意が必要です。
それぞれ正しく使い分けることができるように是非この機会にポイントを掴んでみてはいかがでしょうか。