「理由」と「結果」と聞くと少々堅苦しい印象をうけるかもしれませんが、日常のやり取りで「理由」と「結果」に関する情報を盛り込み会話をしていることは意外と多いものです。今回は日ごろのコミュニケーションをほんの少し豊かにする「理由」と「結果」に関する英語表現をいくつかご紹介します。
1. 接続詞(because)を用いた表現
まず、「理由」を説明する際、咄嗟にでてくる言葉として、becauseを思い浮かべる方は少なくないのではないでしょうか。
becauseを使用する際、最初に「結果」を述べ、becauseの後に「理由」を述べます。
例えば、挨拶がわりに「How are you doing?」と聞かれた際に、「I am a bit tired today.」と「結果」だけの受け答えだけですと、受け手は「Why?」と聞きたくなりますよね。「I am a bit tired today because I had to work early this morning.」といったように、becauseを用いて、理由に関する情報を加えることでこちらの状況の詳細を伝えることができます。
以下、その他の使用例です。
I am pretty happy because my daughter passed the entrance examination.(娘が入学試験に合格し(理由)、とてもうれしいです(結果))。
My sleep was deprived last week because I had to study hard for the final exam.(期末試験のために勉強しなければならず(理由)、先週は寝不足でした(結果))。
I could not attend the meeting because my flight was cancelled due to a bad weather.(悪天候のため(結果1の理由)フライトがキャンセルとなり(結果1、結果2の理由)、会議に出席することができませんでした(結果2))。※
※理由を二つ述べています。繰り返しbecauseを使うことを避けるため 「due to 理由」といった別のフレーズを用いて、理由に関する情報を付加しています。
2. 動詞(cause、result、lead)を用いた表現
「理由」と「結果」を動詞を用いることでも表現することができます。
以下ではcause、result、leadといった3つの動詞の使用例です。
The delayed kick-off of the match was caused by the late arrival of players. (試合開始の遅延が選手到着の遅れ(理由)によって発生しました(結果))。
The ruling party’s defeat at the previous election caused the political deadlock.(前回の選挙での与党の敗北(理由)は政治的袋小路を招きました(結果))。
Good sleep and moderate exercise resulted in improvement of his performance.(良質な睡眠と適切な運動(理由)が彼のパフォーマン改善につながりました(結果))。
A lack of employee’s understanding on manual on customer service leads to customer’s dissatisfaction with service.(従業員の接客サービスに関するマニュアルの理解不足(理由)は顧客の不満につながります(結果))。
3. 分詞(動詞の語尾にing/edをつけるもの)を用いた表現
動詞の語尾にingをつける現在分詞、edをつける過去分詞を用いることで理由や結果を表現することができます。
上述したbecauseのように明示的な接続詞はなく、文脈によって解釈をする必要があるため、こちらは上述した2つと比べやや応用となります。
Not feeling well, I took a leave from work yesterday.(調子が良くなかったので(理由)、昨日、仕事をお休みしました(結果))。
Born and raised overseas, he has a good command of English.(海外生まれ・海外育ちなので(理由)、彼は英語が上手です(結果))。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回のコラムでご紹介した表現以外にも、「理由」とその「結果」を伝える表現はたくさんあります。ぜひ、私生活や仕事で繰り返し使っていただき、自分の表現に落とし込んでいってくださいね!