多くの方がご存知の「can(~できる)」ですが「can」と「can’t」の聞き分けに困っている方は実は少なくありません。
ネイティブスピーカーに早口で言われると「can」と「can’t」の聞き分けは非常に難しいかもしれません。
聞き間違えてしまうと正反対の意味になってしまうので、意図していることを正しく理解するために聞き間違えたくないところです。
今回は「can」と「can’t」の発音の聞き分けについてポイントをいくつかご紹介致します。
canとcan’tの発音記号
まずは、それぞれの発音記号を見てみましょう。
「can」の発音記号は/kæn/と表されます。
「can’t」は「can not」の短縮形で、発音記号/kænt/と表されます。
たいてい、この/t/が聞き取れないために「can」と「can’t」の聞き分けができないと言われています。
また、この「can’t」の/t/は無破裂音と呼ばれ、ほとんど発音がされない音です。無破裂音の/t/は鼻にかかったような短い音です。このように/t/の音がほとんど発音されないために、聞き分けが難しくなってしまいます。
それではどのようにして聞き分ければいいのか、以下ポイントをお伝えします。
①音の伸ばし方
音を伸ばしているかどうかで判断します。「can」は「can’t」に比べて長く発音されると言われています。少し大袈裟に見えますが、「can」=「キャーン」「can’t」=「キャン」という風に聞こえることが多いです。
②母音の変化
母音の変化が起きているかどうかです。「can」の本来の発音記号/kæn/ですが、会話中で/kən/と発音されることがあります。つまり/æ/の音が/ə/の音に変化します。これを母音の変化と言いますが、/ə/は曖昧母音と言われ、日本語にはない音で「ア」と「オ」の中間のような音です。この母音の変化が起きた場合は「can」は「クン」「クゥン」のように聞こえます。
③強弱の位置
強弱の位置で判断します。「can」を使った文章では、「can」の後ろの動詞が強く発音されます。例えば、「I can play the piano.」の場合、「can」ではなく、「play」が強く発音されます。それに対して、「I can’t play the piano」の場合、「can’t」が強く発音されます。この強弱の特徴から聞き分けることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。発音の聞き分けには耳慣れも必要です。
是非今回ご紹介したポイントをチェックしながら、発音を何度も聞いたり同じように発音したりして確認してみてはいかがでしょうか。