映画や海外ドラマの中で”I ain’t got no problems.”などといったあまり見慣れない英語表現に出会ったことはありませんか?
学校や文法書ではあまり見ることのない” ain’t “という表現ですが、実は日常英会話では超頻出です。
今回は、この” ain’t “についてご紹介いたします。
◆意味は?
そもそも” ain’t “は何を意味するのかというと”am/are/is/has not”の短縮系になります。
「Be動詞を主語によって変えなくて良いなんて、なんで学校や教科書で教えてくれないんだ」と思われる方もいらっっしゃると思うのですが、実はこの表現はかなりインフォーマルな口語になります。
◆どうやって使う?
A: “How you been, Sean?” 『ショーン調子はどう?』
B: “I’m good. how about you Rob?”『いい感じだよ、ロブは?』
A: “Good too. Let’s hang out this Friday. I found a nice place in the downtown.”『俺も調子いいよ。ダウンタウンにいい感じの場所を見つけたから金曜日に遊ばない?』
B “I’m good. I ain’t got no money by next paycheck.” 『遠慮しておくよ。次の給料日までお金がないんだ。』
◆上記の解説
上記の例での会話は、非常に砕けた口語で描いてみました。文法的に見るとおかしなところがいくつかあるので解説させていただきます。
一文目 ”How you been, Sean?”
本来は「現在完了系+過去分詞(been)」であるべきですが”have/has”を慣用的に抜くことが多いです。
二文目 ”I’m good.”
“I’m good”という表現は、日本語での「大丈夫」という言葉のそのままだと言えると思います。具体的には、『大丈夫、いい感じ』という意味でも『大丈夫、遠慮しておくよ』という意味でも使用できます。
三文目 ”Good too.”
こちらも一文目同様、慣用的に”I am”を略しています。(他に考えられる主語がないため。)
四文目 ”I ain’t got no money by next paycheck.”
本来「二重否定」で肯定の意味になるはずですが、こちらも慣用表現。否定の意味を強めるような形で”not”と”no”が続いています。
まとめ・注意点
今回は、学校や文法書ではあまり見ることのない” ain’t “という表現と似たような口語表現をいくつかご紹介いたしました。
これらの表現はビジネスメールや文書など書き言葉やフォーマルな場面にて適さない表現ですので少し注意が必要です。
ですが、英語圏の方とコミュニケーションを取ったりSNS上では必ずと言っていいほど用いられる表現です。是非この機会に確認してみてはいかがでしょうか。