コツをつかめば実は簡単?冠詞の使い分け

 

英文法の中で、必ず誰しもつまずくのが「a」と「the」の用法です。

「a」は「とある」「ひとつの」、「the」は「その」といった意味で訳されます。

この2つは「冠詞」と呼ばれ、日本語にはない文法用法であるため使い分けがいまいち理解できず、つまずいてしまいがちです。

今回は、冠詞「a」と「the」の使い分けについてご紹介していきます。

 

「a」 と「 the」の違いのヒントは、「a」は「とある」と訳すことができるということです。

会話の中で初めて出てくる名詞には「a」をつけるのが基本です。それは、その名詞が初めて出てきた時に、「とある~」と訳しても不自然ではないからです。

一方、会話の中で既に出てきた名詞については「the」をつけるのが基本です。「the」をつけて「その~」と訳すことができます。

イメージしやすいように、例文を見ていきましょう。

 

Yesterday, I met “a kid”.

(昨日、”とある”子供に会いました。)

“The kid” was very rich.

(”その”子供は、すごくお金持ちでした。)

 

話の中で、子供が最初に出たときは、「”とある”子供」なので、「a kid」となります。

2回目からは、「”その”子供」となり、「the kid」 です。

どの子供の話をしているということが明確なら、以降はずっと「その子供」「the kid」 を使い続けていて問題ありません。

 

また、無条件で1つに特定することができる名詞の場合にも、「the」を用います。

 

「a」と「an」の使い分け

そして、併せて覚えておきたいのが、不定冠詞「a」と「an」の使い分けです。

基本的には、名詞(単数形)が母音で始まるか子音で始まるかで使い分けられます。

 

「an」+母音で始まる名詞(単数形)

母音・・・「a,i,u,e,o」(あ、い、う、え、お)

「a」+子音で始まる名詞(単数形)

子音・・・母音以外

 

 

まとめ

冠詞は「聞く・読む」よりも「話す・書く」ときに迷う、という方が多いと思います。

冠詞が持つ意味やニュアンスは他にも種類があり、今回ご紹介したのはほんの一部です。

英語を学習する際は、自然と使えるようになるまで「a」と「the」の使い分けを意識してみてはいかがでしょうか。