覚えた物事を「長期記憶」として保存する方法とは?

 

 

突然ですが、あなたは昨晩の夕食は覚えていないのにも関わらず、数年前の出来事については鮮明に覚えている、という経験はありませんか?

前者は記憶が定着していない、後者は記憶が定着しているためにこのようなことが起こります。これは、記憶には段階があることに関係しています。

 

英語習得では、学習の記憶を定着させることが重要です。

今回は、記憶を定着させるための段階についてご紹介いたします。

 

学習には、集中学習(massed learning)分散学習(spaced learning)の2種類があります。

集中学習とは、間隔を置かずに同じ学習項目を複数回繰り返すことです。一方、分散学習とは、間隔を置いて同じ学習項目を複数回繰り返すことです。

 

これまでの研究により、集中学習よりも分散学習の方が長期的な記憶保持を促進することが分かっています。

具体的には、分散学習は、記憶保持を集中学習の2倍以上も助けるという結果が出ています。(Nakata, 2015)

つまり、同じ学習項目を一度に集中的に時間をかけて学習するよりも、一定の期間をあけて同じ学習を短い時間で分けて学習する方が長期の記憶保持に貢献するのです。(Kornell, 2009)

 

例えば、新しい英単語を10語覚えようとする場合、その10語を1日30分かけて学習するより、1日10分間の学習を3日間にわたり繰り返す方が、より長期的に記憶に留めることが可能になります。

単語を学習する際には是非実践してみてくださいね。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「長期記憶へと定着させる方法」についてご紹介しました。単語をたくさん記憶していれば、スピーキングにおいて伝えられることが増えます。文法を記憶しておけば、文章を正しく構築することができます。

知識を長期記憶にするためには、間隔をあけて繰り返し復習するのが効果的です。是非学習する際に活用してみてはいかがでしょうか。

 

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